いわの美術では、書道具に詳しい知識を持った鑑定士がしっかりと査定し、お客様のお持ちの書道具を高額買取いたします。
お電話一本で無料出張・無料査定をさせて頂いております。
書道具には水滴、印材、墨床、筆掛、筆筒、文鎮、墨池など様々な道具がありますが、
その中でも中国の文人が書斎で使用する文具のうち、最も重要な4種である、
文房四宝(硯、墨、筆、紙)についてご紹介致します。
硯は固形墨を摩り、きめ細かい墨汁を得るために必要です。
硯には石英などの細かい粒が入っており、その粒の大きさや密度によって墨おりの具合が変わってきます。粒が細かくて密度が濃い硯ほど、きめの細かい墨汁を早く得ることが出来ます。
なかでも『端渓硯』『歙州硯』『トウ河緑石硯』『澄泥硯』は「中国四大名硯」と言われ、実用品としてだけでなく、美しい色合いと細やかな工芸技術から美術品としても価値があります。
墨の種類(原料)は大きく分けて3種類ございます。
・油煙墨
菜種・胡麻・つばき・桐油などを土器に入れ、灯芯に火をつけて、蓋についたすすを集め膠と香料を混ぜ込みます。
油煙は松煙に比べてすすの粒子が非常に細かく、均一です。墨の色は艶と深みのある純黒で、硯あたりも滑らかです。
・松煙墨
障子小屋の中で松やにを燃やし、障子についた煤をとります。
こうして採る松煙は、燃焼温度にむらがあって大小さまざまな粒子のすすが混在し、油煙より墨色が複雑です。
墨が古くなるにしたがって墨色に変化が現れ、一層青味が強くなります。
これが青墨といわれる高級墨です。
・工業煙
重油、軽油、廃油などの安価な工業用油を燃やした煤に、科学糊を混ぜて作られます。
その為、非常に安価です。
顔料を混ぜ青墨等と称して市販されているものも中にはございます。
毛筆の材料は馬、羊、狸、イタチ、猫などがございます。
材料や混ぜ方でさまざまな筆が出来、毛の硬さによって、剛毛、柔毛、兼毛に分けられます。また、毛の長さも短鋒、中鋒、長鋒とあり、太さによって号数が決められています。
さらに、穂先まで麩糊で固めた固め筆と固めていない捌き筆に分けられます。
書体などに合った筆を使い分けると良いでしょう。
書道用紙の種類は無数にございますが、
漢字に使用する書道用紙を画仙紙(がせんし)を、
仮名の用紙は料紙(りょうし)を使用します。
また手漉きの書道用紙は、練習用などに使われるようなパルプの半紙では出せない、表現の幅を出すことができます。
また水滴、印材、墨床、筆掛、筆筒、文鎮、墨池等、その他の書道具についても買取を行っておりますので、メールもしくはお電話にてお気軽にご相談下さい。