漆器として有名なのはは輪島塗や山中塗がありますが、沖縄県でも漆器は作られており、琉球漆器と呼ばれています。
漆が固まるためには湿度が必要で、沖縄県は年平均気温22.4℃、湿度77%という漆器を制作するには好条件が揃っています。
また、琉球王朝として栄えていた時代、中国との貿易に重点を置き、国交が盛んに行われていました。
そのためか14〜15世紀には中国の堆朱の技法からヒントを得て沖縄独自の加飾方法として立体的な浮彫表現の「堆錦」が考案され、琉球漆器が生み出されました。
この「堆錦」が他の漆器とは違った味わいを持っており、これにプラスして「螺鈿」「蒔絵」「沈金」といった様々な技法が加わり、技術性・芸術性が高く評価されるようになりました。
江戸時代では将軍が代替わりをした時など、徳川家や大名家に献上された事のある琉球漆器は現在の中古市場でも盛んに取引が行われています。
朱塗りと黒塗りのコントラストの大胆さ、斬新さは見る者を魅了しています。
琉球漆器のご売却をお考えでしたら、いわの美術がしっかりと評価して買取ますので、まずはお電話、メールにてお問合せ下さい。
琉球漆器は廃藩置県の琉球処分以後、献上品として政府の管理下のもとで制作される事がなくなり、民間企業による一般向けの食器やみやげ物が制作されるようになりました。
正直、みやげ物の琉球漆器はあまり高い評価を付ける事ができず、場合によっては買取をお断りする場合もございます。
しかし、伝統と受け継ぎ、琉球漆器の技術を残していく事を考えて制作された琉球漆器は高価買取が期待でき、さらには献上品として制作された琉球漆器は骨董的・美術的価値が高いため、高価買取が期待できます。
漆の剥がれ、欠け、傷はマイナス評価となってしまいますが、いわの美術では買取る事ができますので、お気軽にご相談下さい。