イギリスをはじめ、ヨーロッパの様々なアンティーク・ミュージアムを紹介していますが、今回はドイツのアンティーク作品や様々なコレクションが楽しめる博物館・美術館をいくつか紹介します。
マイン川のほとりに位置するフランクフルト工芸博物館は、ヨーロッパやアジアの手工芸品が30000点ほど所蔵されており、国別、時代別に金・木・石・皮・陶・染織などすべての工芸品が秩序よく陳列されています。
フランクフルト子供博物館は、フランクフルトの歴史博物館に併設され、ドイツを中心としたおもちゃや人形、そして子供たちの生活を写した風俗画などが展示されています。この博物館は「手で触れられる知識」を提供しており、子供たちがアクティブに活動できることをコンセプトの一部としています。
エルバッハはフランクフルトから電車で約40分のところにある町で、19世紀初頭からドイツの象牙工芸の中心地となった地です。1775年、のちに象牙伯爵と呼ばれるフランツ・エルバッハ卿が、エルバッハ宮に居を構え、オーデンヴァルトに象牙細工製作を紹介しました。以後、エルバッハには多くの職人が集まり、ドイツ象牙工芸のメッカとなりました。
彼の功績が称えられ、エルバッハ宮は現在、当時の生活用品や武具甲冑類をはじめ、ギリシャ・ローマ時代の工芸品を収蔵する美術館となって保存されています。 エルバッハ・ドイツ象牙博物館の収蔵品は、中世から20世紀までのヨーロッパにおける象牙工芸を中心にとした名品や、東洋、特に日本と中国のコレクションは多く、根付類、仏教彫刻など納められています。
今や刃物の代名詞ともなっているゾーリンゲンの町にある博物館です。ナイフ、ハサミなどの歴史的資料が充実しており、中でも刀剣は青銅器時代にまで遡るコレクションで、300点ほどが収蔵されています。
18世紀から20世紀にかけてつくられた自動楽器を収集、展示しており、手回しオルガンや、オルゴール、自動ピアノなどの実演も聞くことができます。
この市立博物館では楽器博物館、ミュンヘンの歴史資料館などなど様々な分野の博物館がフロアごとに入っています。写真博物館では、写真が発明された19世紀初頭のガラス乾板をはじめ、時代ごとのカメラや撮影器材などが展示されており、写真に係る歴史をたどることができます。
アーヘンは、フランク王国のカール1世が首都を定め、皇帝の位についた歴史的な地です。宝石をちりばめたロタール王の十字架やカール大帝の黄金の胸像、オットー1世の皇帝王冠など、歴代皇帝らが奉納した貴重な財宝、美術工芸品が公開されています。