笠松紫浪という版画家をご存知ですか?大正〜昭和時代にかけて活躍し、近代日本の美人画家として上村松園、伊東深水と並び称せられる鏑木清方の門人であった笠松紫浪は、鏑木清方に勧められて版画を手掛けるようになりました。
新版画運動の中心人物として、風景画、生け花、能などを題材にした多くの版画作品を発表しており、個展を通じて、木版画の紹介に努めていました。
特に『雪の松島』は大変人気の図柄で、何回も刷り増し(後刷り)が行われ、現在も芸艸堂から出版されています。
高等小学校を卒業した笠松紫浪は鏑木清方に入門し、その後伊東深水、川瀬巴水に日本画を学んでおり、確固たる基礎を築き上げます。
17歳で巽画会に出品を果たすと見事入選となり、若くからその才能を示し、鏑木清方の門人たちによって結成された郷土会にも参加しており、多くの作品を発表し続けました。
鏑木清方に勧められて版画を手掛けるようになった笠松紫浪ですが、当初は渡辺版画店から作品を発表しており、1954年に東京・三鷹に住むようになってからは自画自刻・自摺りによる創作版画の作品をよく制作しています。
そんな笠松紫浪の作品をお持ちではありませんか?笠松紫浪の作品は中古市場でも多数の取引が行われており、いわの美術でも買取実績のある作家です。
ご売却をお考えの笠松紫浪の作品がございましたら、まずはいわの美術までお気軽にお問合せ下さい。
笠松紫浪の作品はほとんどが木版画ですので作品を裏返してみるとインクが染みているような状態になっています。
もし、作品の裏にインクが染みているような様子が見られない場合は印刷という事になりますので、作品として価値が付けられず、いわの美術では買取る事ができません。
また、笠松紫浪が存命中に制作された作品は高価買取が期待できるものもございますが、刷り増し、後刷りと呼ばれる作品は現在も版元から発売されている作品が多く、その販売価格以上の価値を付ける事ができないため、木版画であっても思ったほど買取額が高くなりません。
そして笠松紫浪の作品はお写真のようなサインや落款が記されています。
ご自宅にある木版画作品にお写真のようなサインや落款がございましたら、それは笠松紫浪の作品かもしれません。
「飾る予定がない」「仕舞ったままになっている」そんな笠松紫浪の作品がございましたら、いわの美術が心から欲しいと思っている方への橋渡しとして、しっかり評価して買取らせて頂きますので、お電話、メールにてお気軽にご相談下さい。