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神奈川県立近代美術館 鎌倉館「湘南の画家たち」

2015/2/19

2月半ば、まだまだ厳しい寒さが続いていますね。天気の悪かった昨日に比べると幾分か過ごしやすかったように思いますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?


私は朝から神奈川県立近代美術館へと行って参りました。

神奈川県立近代美術館は鎌倉館、鎌倉別館、葉山館と三つに分かれているのですが、今回は時間の関係で鎌倉館と鎌倉別館の二箇所のみです。(写真は神奈川県立近代美術館 鎌倉館)

また日を改めて葉山館へも行けたらと思います。


鎌倉館では湘南にゆかりの深い作品を集めた「湘南の画家たち」という展覧会を行っています。湘南を描いた作品はもちろん、湘南で制作を行った画家の作品も展示されており、見応えのある展覧会です。



湘南を描いた作品では黒田清輝の「逗子五景」、朝井閑右衛門の「祭1-お狐」などが印象に残っています。朝井閑右衛門の「祭1-お狐」は展覧会のパンフレットにも掲載されている、赤い鳥居が特徴的な作品です。(隣の写真で左上の絵画)


湘南で制作を行った画家では、終戦後の晩年を鎌倉で過ごしたという鏑木清方、鎌倉にアトリエを構えた伊東深水や棟方志功、その他にも田辺至や小山敬三の作品が展示されていました。


現代美術も充実しており、鎌倉を拠点に活躍している韓国の芸術家 李禹煥の作品も展示されています。
今回展示されていた作品はキャンバスに顔料と膠を用いた「From Line」(線より)という作品です。1970年代から描かれているこのシリーズは彼の平面作品では代表作として知られています。


李禹煥は個人的に気になっていた作家だったので、作品を近くで拝見することが出来てとても良い経験となりました。2014年にヴェルサイユ宮殿で李禹煥の特別展が開催されていたのですが、残念ながらそちらに足を運ぶことは出来ず、今回はじめて実物を目にすることが出来ました!

「湘南の画家たち」で展示されている品には有名画家の作品も多く、実際の作品を目にすることのほかに、キャプションを読んで、この作家と湘南にはそんな繋がりがあるのか、と驚かされることもあり知識の面でも沢山勉強になりました。

 

さて、本日はもう一箇所、神奈川県立近代美術館 鎌倉館から徒歩5分程の場所にある神奈川県立近代美術館 鎌倉別館にも行ってきたのですが、「湘南の画家たち」だけでも少し長くなってしまいましたので、鎌倉別館のお話はまた後日とさせて頂きます。


神奈川県立近代美術館 鎌倉館「湘南の画家たち」は2015年1月24日(土)〜2015年3月22日(日)まで開催しています。

興味をお持ちの方は是非、ご観覧下さい!

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