木内克(物故)は、昭和の彫塑界をリードし、多くの活躍と実績を残した彫刻家です。単純化されたフォルムの中で、生き生きとした表現力を持った木内克の作品が多く残されています。
木内克の代名詞とも言えるのが、テラコッタです。テラコッタとは、日本の埴輪にみられるような、粘土を素焼きにして作った塑像などの総称ですが、木内克は素朴で柔らかな質感のテラコッタを用いた名品の数々を残しています。
木内克は、茨城県水戸市出身で、20歳の時に上京し、同郷の彫金家 海野美盛に師事します。1916年の文展に「平吉」が初入選し、その後はヨーロッパに留学します。ロンドンからパリへ移り、パリではグラン・ショミエール研究所へ通い、ブールデルの指導を受けたという経歴があります。15年間をヨーロッパで過ごし、その間、ギリシャのアルカイック彫刻に心をひかれ、原型から型どった粘土を素焼するテラコッタの技法を修得します。
木内克は即興性に富んだ「ひねり」の小品も多く制作しており、いわの美術でも買取に力をいれております。
アルカイック様式の作風から出発し、テラコッタによる独特な形態を完成させた木内克。
いわの美術では、木内克のテラコッタ作品の買取を行っています。
木内克は戦後、テラコッタによる独自の表現が高く評価され、昭和47年には木内克をテーマにした記録映画「土くれ」が撮られています。紺綬褒章、勲三等瑞宝章も受章経歴もあり、晩年は、大胆にデフォルメされた裸婦像も手がけています。
テラコッタの彫刻に素朴で力動感みなぎる木内克独特の作品の数々は、市場でも高く評価され続けています。
いわの美術では、木内克の作品買取をいたしております。
弊社では、買取査定はすべて無料で行っておりますので、お気軽にお電話・メールにてお問合せください。