山田宗美(やまだそうび)は、加賀市大聖寺ゆかりの鉄打出作家です。
鉄打出とはあまり聞き慣れないかもしれませんが、厚さ0.3mm程の1枚の薄い鉄板を金槌で打伸ばし、打絞って、置物や花瓶など精巧な立体造形をつくりだしていく技法です。
山田宗美は、江戸幕末に甲冑や象眼鐙を製作していた鍛金家 山田宗光の子で、象嵌や打出の技術を学んだ山田宗美が20歳の時に1枚の鉄板から立体の作品を打ち出す独自の技術を考案しました。
山田宗美の作品は、たった一枚の鉄板から形成されているとは到底思えないほど、躍動感あふれる精緻なもので、その写実表現は他の追従を許さないほどです。山田宗美の作品は一見鋳造品とも思えるほどの重量感をもちますが、実際に作品を手にすると驚くほど軽いものです。
山田宗美は、パリ万博、セントルイス万国博覧会、日本美術協会展などで受賞経歴があり、帝室技芸員に内定していましたが、就任直前に実現を見ぬまま亡くなります。
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山田宗美の技法は、鉄に熱を加えて瞬間のうちに加工し、内側から金槌で打ち出したものを再び外側からも打って細い首のように絞っていくという宗美独特のものです。ただし、実際にはどのような技法だったのか、この技法が生み出された過程や技術の詳細などを特定できる資料は残されておらず、現在は再現不可能な「幻の技法」といわれています。山田宗美は、数々の展覧会で高い評価を受け、44歳の若さでこの世を去った稀代の作家です。不世出の名匠である山田宗美の芸術的作品は、稀少なものとして評価されています。
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