ボヘミアガラスはチェコスロバキアの伝統産業で、美しいカット文様の切子の技術を多用して制作されるガラスというイメージが強いかと思いますが、ボヘミアガラスにはお写真のようにエナメルでガラスに絵付けを行う物もございます。
もともとボヘミアガラスはスラブ人によって築かれたモラヴィア帝国で盛んに作られていたガラスで、ビーズや指輪などの装飾品から始まりました。
ハンガリー人の侵略によりモラヴィア帝国が滅ぶと、その美術はボヘミア王国へと引き継がれ、現在の呼び名「ボヘミアガラス」となったのです。
それから現在までに様々な人たちによって工夫と研究が行われ、ヴェネツィアガラスの職人たちがボヘミアへ流れてきた事から、エナメルの色彩のボヘミアガラスが作られるようになったそうです。
その後、水晶のように硬いガラスを生み出す事に成功したボヘミアガラスはエングレーヴィングによって切子のような美しいカットガラスを生み出しました。
ボヘミアガラスはエナメルで絵付けをする技法の方が先だったんですね!!
グラスや花瓶を主に制作しており、コレクターも多いボヘミアガラスはいわの美術が高価買取致します。
また、エングレーヴィングによって生み出されたカットが美しいボヘミアガラスはカットの文様によって買取額が変わってきます。
複雑なカットであればある程、制作するのも難しく高価買取が期待できます。
ボヘミアガラスといえばモーゼルの名前が一番に挙がるのではないでしょうか?1857年にルドヴィック・モーゼルによって設立されたモーゼルガラス工場は400人ほどの従業員と20人のエングレーヴァー(カットガラス職人)が手作りでボヘミアガラスを作っています。
モーゼルのボヘミアガラスはフランツ・ヨゼフ皇帝の御用達として業界での地位を固め、ミラノ世界展、ブリュッセル世界展、モントリオール世界展に出品し、多くの賞を獲得しています。
贈答品やお土産でもらったモーゼルのボヘミアガラスはございませんか?
外箱がご一緒にありますと買取額が高くなりますので、ご使用ならないのであれば、いわの美術が高価買取致します!!