携帯電話やパソコンが普及し、ペーパーレスとなった時代には馴染みが薄くなってしまった文箱。
ドラマなどでご年配の方が手紙を書くシーンなどで見かける事がある漆塗りの木箱が文箱と呼ばれるものです。
文箱とは手紙や書状を入れておく箱の事で、書状を入れて先方に届ける細長い箱としても使えれわれていました。
文箱は江戸時代に入ると蒔絵や螺鈿などの漆装飾が施され、嫁入り道具の調度品の中にも見られるようになりました。
大きさや用途に応じて大文箱、長文箱、小文箱、半文箱、五節(ごせち)文箱、贈答文箱、常用文箱など呼び分けがされています。
その中でも贈答文箱は名前の通り相手に送る大切な文箱として、高級な素材や豪華な蒔絵や螺鈿などの装飾が施された文箱で、美術的価値もあるため、高価買取が期待できます。
また、屋久杉など木目を生かした文箱は、木目の出方によって買取額が変わってきます。
特にトラの模様のような虎杢と呼ばれる木目はとても貴重で、なかなか手に入るお品物ではございません。
いわの美術では様々な文箱の高価買取を行っております。
ご自身では価値の分からない文箱でも、いわの美術では査定、鑑定に費用は頂いておりませんので、価値が気になる文箱がございましたら、お気軽にご相談下さい。
文箱は基本的に漆塗の物が多く、漆器で有名なものとしては輪島塗、能代春慶、会津漆器、京塗などたくさんの種類がございます。
その中でも塗師と呼ばれる作家の作品になりますと高価買取が期待できる物もございます。
作家の文箱には螺鈿や蒔絵、沈金など漆塗の技法を駆使した作品が多く、漆器には塗りの他にも堆朱などの漆を何重にも重ねて厚くしてから彫刻を施す技法など様々なものがございます。
使われている技法によっても買取額が変わってきますので、お問合せの際は分かる範囲で構いませんので、作家名、漆塗の技法、大きさなどをお伝え下さい。
作家名も漆塗の技法も全く分からなくて説明しようがない…という方はお写真による簡易査定も行っておりますので、お手持ちの文箱のお写真をメールにて弊社までお送り下さい。