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銀瓶について

2015/10/28

銀瓶について

石黒光南や龍文堂で有名な銀瓶は銀を打ち出して作ってある湯沸しのことを指します。
素材が銀であるためお湯の味を変えることがないというメリットがあるといいます。
しかし「銀」というたいへん贅沢な素材であることから、純銀の銀瓶を普段使いにされる方は少ないかと推察します。美しい翡翠の環がついている場合など、さらにラグジュアリーさを増して期待が持てる銀瓶の可能性が高まります。
純銀のものはあくまで お正月やご家族のおめでたい席での拝見や、個人コレクターさまの蒐集が主流、湯沸しのためには黄銅や銅に錫のメッキをしてあるものが用いられるということが多いようです。
純銀製の銀瓶につきましても、やはり共箱・銘、本体への刻印の有無というものがお査定では重要なポイントとなってまいりますので、オンライン査定へのお問い合わせの際は箱書き、本体にある刻印、全体がわかるお写真をお撮り下さることで査定がスムーズです。いぶし銀、いぶしあげ、七合入れのものなど、種類を問わず無料で査定いたします。

金属製の湯沸かしは熱伝導率が高いので、お湯が早くわきます。お湯があまり早く沸きすぎても、純粋な茶葉の香りを聞くことを尊重する煎茶道の準備において、お湯にもともとある雑味の成分が揮発しきらないと困ってしまいます。若すぎる状態のお湯でお茶を淹れることになることを防ぐため、瓶掛を使います。瓶掛に関しましても査定いたします。
瓶掛はちょうど火鉢を小さくした形をしており、中に灰をいれて炭の火力を弱めることができるお道具です。いずれも炭火を使うため大変手間がかかり、忙しい現代人の生活スタイルにはなじみにくい可能性がありますが、お煎茶を愛好される方からの需要はしっかりとあるお品物となります。

煎茶道の場合の湯沸しは湯に金属の成分が溶け込んで茶の香りに響くことが無きよう、長い間、素焼きの「ボーフラ」という道具にこだわってきた経緯があるようです。近世以降は焼き締めのものが出現し、扱いやすくなりました。木の箱にはいった古い年代の素焼きのボーフラの場合、どこかにぶつけてしまったりすると欠け・割れが起きやすく、取り扱いにはたいそう注意をはらうお品物の一つとなりますが、まろやかなお湯でたいへんおいしい煎茶に仕上がるということですので、土臭くとも扱いにくくとも、辛抱強く使い続けてみることが肝要になってくるかもしれません。
宅配買取の際には査定したお品物が厳重な梱包をおねがいしております。

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