いわの美術では、明治から昭和にかけて活躍した陶芸家安原喜明の作品をお買取り致します。
安原喜明は東京出身で中学に進学しますが中退して、明治時代を代表する陶芸家宮川香山と板谷波山に弟子入りして技術を学びます。
1927年には東陶会の会員になり、帝国美術院が開催した展覧会で初入選を果たし、それ以降せっ器を中心に製作していきます。
その後、新文展や日展で特選を獲得し、その技術が認められ43歳で審査委員にも選ばれました。
1950年以降は日展より依頼を受けて出品し、10年後には評議員に就任しました。
その後、第8回の日展に出品したせっ器花挿が文化大臣賞を受賞して、第10回の日展では日本芸術賞を受賞した安原喜明は功績を讃えられて現代工芸美術協会の常任顧問に就任します。
安原喜明は国内だけではなく、海外でも展覧会を積極的に行いせっ器を世界中に広げていきました。
安原喜明の作品は、せっ器の他にも笠間焼や織部焼など幅広い焼き物を使い、独特でユニークな作風に仕上げます。
いわの美術では、せっ器を世の中に広めた安原喜明の作品をお買取り致します。
安原喜明の得意とするせっ器は、陶器と磁器の中間的な性質を持つ事から、半磁器や焼締めとも呼ばれています。
英語ではStone wareと呼ばれ、施釉や絵付けをしない代わりに、地肌の色合いや浮彫り、貼花などの装飾をつけ作ります。
頑丈で耐水性があるので日用品などにも多く使われ、その便利さから多くの作品が世の中に送り出されました。
一般的な陶磁器は、施釉や絵付けをする事で作品を美しく作り上げる事が主流ですが、せっ器は地肌の色と浮彫りで作られた模様や貼花と呼ばれる装飾のみで作り上げます。
自然な風合いを出す事で暖かさを感じられる作品になり、陶磁器とは違った魅力が伝わります。
浮彫りで作られた模様や、貼花によって安原喜明らしい独特な作品が出来上がりました。
いわの美術では、独特な作品などを製作していた安原喜明の作品をお買取り致します。
また、安原喜明が指導を受けた宮川香山や、板谷波山の作品もお買取り致します。
遺品整理で出てきたお品物や、引っ越しの片付けで処分に困っている安原喜明の作品などございましたら是非一度いわの美術までお問い合わせください。