点描によってヨーロッパの古城を描いた作品で知られる洋画家の西村龍介は、はじめは日本画を学んでいた事から日本画と洋画を巧みに融合した点描による独自の作風で高い人気を誇っており、中古市場でも高値で取引されている作家です。
画家を志して太田聴雨、川崎小虎、矢沢弦月、林武から学んでいましたが、卒業と同時に出兵となり、特攻隊員として沖縄戦へ向かう事となってしまいましたが、終戦となり、復員して画家としての道を歩む事ができました。
戦後の動乱もあり、収入が少なかった西村龍介は制作時間のかかる日本画を捨て「龍介」と名を改め洋画家として活動する事を決意します。
こうしてフランス、スペイン、イタリア、ベルギーを巡っては古城、聖堂、ヴェネツィアの風景などを作品に描くようになり、独自の点描の表現を生み出しました。
東郷青児賞、内閣総理大臣賞、芸術選奨文部大臣賞など画家としての名声を手に入れた西村龍介の作品はいわの美術でも高価買取で対応しております。
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西村龍介作品の最大の特徴は点描です。
通常の絵画が線で描かれているのに対して、点描は点の集合や非情に短いタッチで表現する技法で、印象派による鮮やかな色の配列の視覚混合をフランスの画家ジョルジュ・スーラがさらに追及して新印象派として確立したものです。
そのため遠目から見ると普通の絵画と変わりませんが、近くで見ると非常に細かい点で描かれている事が分かります。
また、西村龍介が点描を使って描いているのは油彩画のみで、水彩画の場合はお写真のような表現になっています。
作品の評価が高く高価買取が期待できるのは油彩画の作品で、モチーフや作品の大きさ、保存状態によって買取額は変わってきます。
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