今回、いわの美術がお買取したお品物は、セーブルのティーポットで、18世紀に作られたもので、アンティークとしての価値がございます。
セーブルでは、硬質磁器に必要なカオリンが発見されるまで、軟質磁器を制作していました。
軟質磁器は欠けやすく、今回お買取りしたティーポットも注ぎ口の部分が割れており、修復された跡も見られました。
また、秋空の美しい青という意味を持つブルーセレストと呼ばれるセーブル独自の青は、ミントンなどが模倣していますが、セーブルほどの美しさを放つ事はできていません。
セーブルは、マイセンの技師だったデュポア兄弟がパリのヴァンセンヌに窯を構えたのが始まりとされており、ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人の援助を受けて、王立のセーブル窯として陶磁器作りを始めます。
セーブルでは、年間に6000ピースほどしか制作されておらず、その多くは国家機関が使う品や外国への贈答品として使われるためだけに制作されています。
また、セーブルで作られる陶磁器はテーブルウェアであったら、焼成した時にわずかな違いが出る事から、一揃えを一度に窯入れして焼き上げるなどこだわりが強く、生産量が少ない事で知られています。
そのため、セーブルは中古市場でも需要が高く高値で取引されています。
いわの美術では、セーブルの高価買取を行っております。
セーブルの作品はロココ調の絵付けが多く、クラウデットブルー、ファットブルー、アガサブルーなど、青色の陶磁器が多くみられ、この他にもポンパドゥールピンクなども有名です。
そして、どの作品にもお写真のようなマークが記されています。
ご自宅にある陶磁器でお写真のようなマークがございましたら、いわの美術までお問合せ下さい。