今回、お買取させていただいたお品物は秋田県の伝統工芸士・伊藤松次の樺細工の茶筒です。
樺細工とは、桜の樹皮を利用して作られる工芸品で、実際に樺類を使って作られるものではありません。
樺細工の名前の由来は諸説ありますが、古代ではヤマザクラを樺、樺桜と呼んでいたことがあった為だとか、樺という言葉が職人の種類を示す為だったからだといわれています。
この樺細工は、18世紀末に、佐竹北家によって秋田県北部の阿仁地方から角館に技法が伝えられたのが始まりとされています。
はじめは下級武士の副業として広まりましたが、収入を得るために本格的に取り組んだことで伝統工芸品として現在に至ります。
また、江戸時代に作られた物には印籠、眼鏡入れ、胴乱などがあり、中には藩主への献上品も制作されていたようです。
樺細工は茶筒や茶杓など茶道具を主に作っていましたが、現在ではiPhoneのケースなどを制作し、販売しています。
いわの美術では、こうした工芸品、茶道具をはじめ美術品、骨董品、お酒などの買取を日本全国で行っております。
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