今回、お買取りさせていただたのは千家十職の一つ、金物師(かなものし)11代中川浄益の煙管です。
煙管は喫煙道具として知られていますが、お茶道具の一つとしても使われています。
今回は、お茶道具としての煙管の説明をさせていただきます。
お茶の席では、薄茶のとき座布団に続いて、莨盆に煙管を二本添え正客の前に持ち出されます。
煙草盆の形によっては煙管を一本添えることもあり、雁首を中へ落して掛け置くこともあります。煙草を吸う場合は、正客は次客にすすめたのち煙管を取り、莨入から煙草を火皿につめて火入の火で吸付けをします。
吸い終わったら吸殻を灰吹に落とし、懐紙を出して吸口、雁首を清めます。
次客も正客のすすめに従いもう一本の煙管に煙草をつめ同様にし、煙管二本を元のように莨盆にのせ、三客、四客へ送るのが作法となっています。
煙管の高額買取のポイントとしては、まず、雁首(がんくび)、吸い口の素材が何でできているかです。
ほとんどの場合が金属でできていると思いますが、これが普通の金属ではなく、銀で出来ていたり、実用的ではありませんが象牙でできている場合もございます。
こういったお品物も買取金額アップの対象となりますので、「金属じゃないけど…これは何?」と分からない場合は弊社の査定・買取担当にお伝えください。
次に、雁首と吸い口の間にある竹が班竹(はんちく)といって斑(まだら)模様になっているものは買取金額アップの対象となります。
最後に、茶道具で使われる煙管は作家の作品ですと評価買取の対象となりますので、買取金額アップの可能性があります。
作家の作品の見分け方は、箱などに名前やサインが書かれていますので、箱がありましたらどれだけ汚くても処分せずにお品物とご一緒にお願いします。
いわの美術では、大切なお品物を関東を中心に日本全国で買取を行っております。
買い取れるお品物が多い場合は、出張費無料でお伺いして買取を行っております。
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