こちらは先日神奈川県川崎市でお買取りさせて頂きました、長岡住右衛門の茶碗です。
長岡住右衛門は代々受け継がれる名で、今回の茶碗の作者は楽山焼9代、5代長岡住右衛門です。
とても良い茶碗なのですが、茶碗側面にガムテープのようなテープ跡があったため、少し買取価格をお下げしての買取となりました。
楽山焼9代や、5代住右衛門と少しややこしい言い方をすることには理由があります。
昔、楽山焼当主が4代加田半六の頃、楽山焼は廃絶の危機に瀕したことがあります。そのときに布志名焼陶工であった住右衛門という人物を招き、5代楽山焼窯主として再興を目指したことがきっかけでした。
以降長岡住右衛門の名を継承して制作を続けるようになり、楽山焼窯主としては9代目、長岡住右衛門としては5代目という呼び方があります。
ただ現在では代数の多い、9代長岡住右衛門と呼ぶことが通例ともなっています。
今回の作者9代長岡住右衛門は号を空味といいます。
彼は明治期初期に生まれ、国内情勢の不安定な時代に作陶を受け継ぎました。そんな背景の中でも高麗写や李朝写などの優品を作り上げ、名工の誉高い陶芸家です。
いわの美術では9代長岡住右衛門の作品買取を行っています。
また現在も活躍されている11代長岡住右衛門(空権)の作品、急逝したため襲名後の作品数の少ない10代長岡住右衛門(空處)の作品もお買取りしています。
現在歴代長岡住右衛門の作品買取を強化しています。この機会に長岡住右衛門の作品、ご売却しませんか?