買取実績紹介

東山魁夷 山雲去来 木版画

東山魁夷の山雲去来をお買取りしました


今回いわの美術では、東山魁夷の山雲去来という木版画をお買取り致しました。

こちらの作品を描いた東山魁夷は、幻想的で澄みきっている風景画を描く画家で1908年に横浜市で生まれました。

物心がつく前に父親の仕事の都合で兵庫県神戸市に引っ越し、豊かな自然の中で過ごした事が東山魁夷には人生のプラスとなり、幼い頃から風景画などをよく描いていたそうです。

また、父親が楽天的で遊びほうけ、母親が悲しみを堪えているという2人の姿を見て育った東山魁夷には絵画を描く事が癒しにもなっていました。

中学に入っても絵を描き続けていた東山魁夷を見ていた担任の先生は、絵の才能を見出し画家になる事を進め、高校卒業後は反対する父親を納得させて東京美術学校日本画科へ入学します。

この時の中学の先生の助言がなければ、東山魁夷という素晴らしい画家は生まれなかったかもしれません。

また、東京美術学校を在学中には、現在の長野県など自然が沢山感じられる場所へ足を運んで作品の参考とし、日本画科を卒業後は研究科へ進みます。

その当時、東京美術学校で教授をしていた結城素明に出会い師事し、本名の新吉という名前から魁夷という雅号で本格的に画家として作品を描くようになります。

東山魁夷は1999年にこの世を去りますが、彼の美しい作品は現在でも多くの人々から人気が高く中古市場でも高評価を得ています。



東山魁夷の作品について


東山魁夷の作品は、今回お買取りしたお品物を見て頂けるとわかるかと思いますが、とても幻想的で澄みきっている作風が特徴です。

しかし、東山魁夷がこのような美しい作品を描けるようになったのは39歳の頃で、悲しい事に戦後家族の死がキッカケだそうです。

東京美術大学に在学中、第十回の帝展に「山国の秋」を初出品し初入選を果たしますが、以降様々な展覧会に出品するも入選する事はなく、他の画家に遅れをとっていた東山魁夷は焦りを感じます。

早く偉人になり困っている母親を喜ばせたいと思っていた東山魁夷ですが、その頃太平洋戦争が勃発し終戦間際に応召され特攻隊のような練習を行い初めて自らの死を目の前にします。

また、戦争前には兄を亡くし、戦中には父親が亡くなり終戦後再生の一歩を歩み出した矢先に母親が亡くなり、続けて療養中だった弟が亡くなった事で東山魁夷の肉親が全て亡くなってしまいました。

肉親を全て亡くしてしまった東山魁夷は、絶望のどん底に落ちますが、自らの力を振り絞って筆を握り、今の自分の全てを作品に写して描き上げたのが「残照」という作品です。

「残照」という作品が第三回日展で特選を受賞したのを機に、自然の息吹を捉えた作品が数多く描かれるようになりました。



東山魁夷の代表作

●山国の秋(1929年第十回帝展 初入選)

※東山魁夷が東京美術学校在学中に山梨県で見た秋の八ヶ岳を描いた作品です。


●残照(1947年第三回日展 特選)

※東山魁夷の出世作で肉親を全て亡くし絶望のどん底にいた時に描いた作品。この作品を機に風景画を多数描いています。(千葉県君津市の鹿野山から見た景色です)


●道(1950年)

※青森県八戸市の種差海岸の道を描いた作品。

戦前にこの場所のスケッチを描いていて、残照という作品で境地を乗り越え歩き出すという意味を込めて残照の後に描かれた作品です。


●光昏(1955年 第十一回日展 芸術院賞)

※47歳の頃に、長野県の黒姫山から見た秋の景色を描いた作品。

東山魁夷には珍しい暗めの色彩が印象的な作品となっています。




絵画の買取について


いわの美術では、今回ご紹介した東山魁夷の作品の買取を強化しています。

東山魁夷の作品は、幻想的で柔らかい色彩を使って描いていて見ている人を穏やかな気持ちにさせる作風が多くあり、現在の中古市場でも人気の作家さんです。

東山魁夷の作品には、肉筆、版画、工芸画とありますがもちろん肉筆の方が査定額は高くなります。

また、版画であっても人気の作品やE.A版という作家保存品ですと中古市場に流通している数が少ない事から高評価が期待出来ます。

これから年末の大掃除を始める方も多いかと思いますが、ご実家の整理をしている時に出てきた絵画などゴミとして処分すると大きい物なのでその分処分費用がかかりますよね。

そこでかかる処分費用を0円にして、プラスの費用に変えてみませんか?

値段が付くのかどうか、買取ってもらえる物なのかどうか不安な方は、一度お電話やメールなどでお問い合わせ下さい。

不安な事、気になっている事、お電話でお話しして少しでも疑問を解消して頂ければ幸いです。



〜東山魁夷の買取についてはこちらへ〜

« 一覧へ戻る
骨董品の無料査定・
買取のお申込みはこちら
WEBからのお問い合わせ・査定依頼はこちら
0120-226-590
HOMEへ戻る
ページトップへ
いわの美術株式会社
横須賀本店
〒238-0008
神奈川県横須賀市大滝町2丁目21
0120-226-590 ※持ち込み要予約
営業時間 9:00~19:00(年中無休)
PCサイトへ
いわの美術 Copyright © 2024 Iwano Art. All Rights Reserved.