今回いわの美術がお買取したお品物は、西山英雄の日本画で山と花をモチーフにした風景画でした。
独特のタッチと大胆な構図が印象的な西山英雄の作品はフォービズムを感じる日本画となっており、これまでの日本画の印象を変えるものとして高く評価されています。
西山英雄の作品の特徴は赤系統の色彩を基調としている事と壮大なスケールを持っているという事が挙げられます。
今回お買取した西山英雄の作品も手前に花を、遠くに山を描く事で山の大きさを表現しており、幻想的な雰囲気も持ち合わせています。
作品自体も保存状態が良く、人気の西山英雄の作品という事もあり高価買取での対応となりました。
日本画家・西山翠嶂を叔父に持つ西山英雄は画家として恵まれた環境で育ち、帝展で初入選を果たした際は特選を受賞するなど早くから画家として頭角を現していました。
しかし、菊池契月や西村五雲の息子と同時に特選受賞となった事から世間は「三御曹司」と称し、西山英雄は自分の絵に価値がないのか疑問に思ったそうです。
その疑問を払拭するために当時審査員をつとめた土田麦僊に自分の絵の価値を訪ねたというエピソードも残されています。
その後、誰もが認める日本画家としての実力を身に付けた西山英雄ですが叔父・西山翠嶂の画塾・青甲社の跡は継ぐ事はなく、教育者として金沢美術工芸大学を通して石川県の日本画界の発展に力を注ぎました。
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いわの美術では西山英雄の作品買取に力を入れており、今回のように保存状態が良いと高価買取も期待できます。
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