今回、いわの美術がお買取したお品物は、尾身周三の油彩画「信濃路の春」です。
尾身周三は日本の高度経済成長によって忘れ去られてしまった日本の古き良き風景を描き残したいと古民家を中心に作品を手掛けており「民家の尾身」と呼ばれています。
お買取した作品も茅葺屋根と芽吹いた草花の若さが豊かな自然を感じ、古き良き日本の懐かしい風景をしっかりと感じる事のできる素敵な作品でした。
尾身周三は東京出身の洋画家ですが、作品集に書かれている略歴には「新潟出身」とありますが、これは「古い民家を描く画家が東京出身では印象が良くないかな…」と思い、父親の出身地である新潟を表記しているんだそうで、東京の荒川育ちですが、田舎への憧れは強く、妻の出身地が山形という事が結婚の決め手になったというエピソードもご自身で語っています。
画家になろうと決意したのは小学生高学年の頃で、画家志望の先生が担任になった事で後押しされて、画家を志すようになったそうです。
いわの美術では年間に多くの油彩画の買取を行っております。
油彩画は美術品の定番とも言えるお品物で、作家も有名な方から無名な方まで多数の方が活躍しています。
やはり、高価買取となるのは有名作家の作品で、その中でもすでに亡くなられている方の作品は高価買取となる場合が多いです。
しかし、有名作家の作品でも保存状態が悪く、作品が傷んでいますと買取額は下がってしまいますので、ご自身では判断つかない油彩画でも、雑に扱う事はせず、気になるようでしたら、弊社までお電話、メールにてお問合せ下さい。