お写真のお品物は東京画壇を代表する日本画家・広島晃甫の掛軸「朝顔」です。
徳島県出身の広島晃甫は16歳で上京し、白馬会洋画研究所で洋画を、東京美術学校日本画科で日本画を学びました。
型に当てはまらない自由な生き様は、日本画離れをした画風で一躍脚光を浴びました。
今回、お買取りした掛軸も朝露を受けた朝顔の瑞々しさを感じる事のできる作品でした。
今回、お買取りした広島晃甫の掛軸は長い間仕舞ってあったそうで、所々にシミが見られました。
また、乾燥した場所に置いてあったのか絵具の剥がれが見られましたので、マイナスの評価となりました。
軸は象牙軸で桐の箱もございましたので、ここからも立派な作品であった事が伺えます。
掛軸の買取では、使われている軸の素材やシミや汚れなどの有無、作品の状態が買取額を左右致しますので保管には十分注意が必要です。
いわの美術では、年間に多くの掛軸の買取依頼をお受け致します。
ほとんどの場合がコレクター様か故人が集めていたものを整理したいというご依頼のため、1か所の買取で20〜30本、多い時では100本近くの掛軸のお買取りを行います。
掛軸の買取では、木箱と中身が合わない事もあったり、木箱が無い状態も多々ございますが、弊社の出張買取であれば作品と木箱を照らし合わせる作業から始めますので、整理しておく必要はございません。
掛軸の買取で迷った時は、ぜひ、いわの美術までご連絡下さい!!