お写真の掛軸は京都画壇を代表する戦前の日本画家・竹内栖鳳のザクロを描いた掛軸です。
第1回文化勲章を受章し、重要文化財に指定されている作品もあるほど実力のある作家です。
画風は四条派を基礎とし、狩野派や西洋の画法を取り入れ、今までの日本画にはなかった陰影表現や写実的な作品を展開し、誰も見たことのない日本画を生み出しました。
お写真の作品も一枝のザクロしか描かれていないのにそのリアルさは周りの風景を思い浮かべる事ができる表現力が感じられる作品でした。
今回、お買取りした掛軸はザクロを描いた静物画ですが、竹内栖鳳は動物画がとても有名で、動物を描かせたら、その匂いまでも描きだすといわれるほど写実的な描写にすぐれていました。
そのため、竹内栖鳳の動物画はとても人気があり、高価買取となっております。
今回は静物画でしたので高価買取とはなりませんでしたが、竹内栖鳳の作品でしたので、お査定額を少し頑張らせていただきました。
現在は床の間のあるお宅は少なくなってしまい、掛軸の買取依頼も年々増えてきました。
掛軸は作家はもちろん、そのモチーフによっても金額が変わってきます。
ご処分をお考えの掛軸がございましたら、お問合せの際は作家名、作品名(分からない場合は何が描かれているのか)、共箱のある・なし、サイズなどできるだけ詳しく買取担当者へお伝えください。
上手く表現できないという方は作品のお写真をメールで送っていただければ、弊社の方でお調べし、買取額を提示させていただきます。
掛軸の買取なら、掛軸買取の実績があるいわの美術にお任せください!