今回いわの美術が買取りさせていただいたのは五島耕畝の掛軸です。
五島耕畝は1882年に茨城県に生まれ、松平雪江に学び1901年には荒木寛畝に弟子入りをして花鳥画を学びました。
主な作品としては「深山の秋」「桃」「猫」など様々な作品を造られています。基本的には荒木寛畝に指導を受けた花鳥画を得意とする画家の方になります。
こちらの作品は孔雀がとても繊細なタッチで描かれています。
孔雀は神経性の毒に耐性をもつためにと毒を持っているサソリ、蛇、虫などを好んで食べる事から邪気を払う象徴として大切にされてきていて、孔雀明王の名で呼ばれていて仏教の信仰対象にも取り入れられた鳥になります。
またクルド人の崇拝しているヤズィーディー教の七大天使の1人、主神マラク・ターウースは、クジャクの姿をした天使であるそうです。
五島耕畝が初めに学びました松平雪江は1834年に水戸下市東台に生まれ、父は水戸藩士でもあり、画家の松平権蔵で母は水戸藩士の家の出で、母の弟は酒井喜煕と言う方で、日本画横山大観の祖父だそうです。
雪江は父の松平権蔵から絵の手ほどきを受けましたがその父の師匠でもある立原杏所に弟子入りして、中国の画家の作品を模写などして絵の腕を磨きました。
次に指導を受けた荒木寛畝は旧姓が田中、名前は吉で、9歳の時に谷文晁派の荒木寛畝に入門し、22歳の時に養子として荒木寛畝の絵画技術の伝統を受け継ぎました。
初めて画を荒木寛畝に学び、1856年に山内容堂に才能を認められて土佐藩の絵師となりました。
いわの美術では五島耕畝の作品の他にも様々な掛軸を買い取っています。有名な作家ですと重要文化財にも指定されている作品を数多く残していて「梅花図」でも有名な田能村竹田や
臨済宗の僧侶の宙宝宗宇の作品など高価買取りさせていただきます。
その中には作品の状態や作家さんによって1点ではお買取りが難しいお品物もございますので
ご自宅にある掛軸で作家がわからない、処分に困っているなどございましたらメールでの簡易的な査定や
お電話でのお問い合わせも承っておりますので是非一度いわの美術までお問い合わせください。