今回いわの美術がお買取りさせて頂いたのは、ウェッジウッド クリブデンシリーズのプレートです。
ウェッジウッドは、ロイヤルドルトン社と並ぶ世界最大級のイギリス陶磁器メーカーで、知らない人はいない程有名な会社で、創設者ジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に設立されました。
ウェッジウッドなどの有名な会社が出来る前、イギリスではロンドンやブリストンで生産されていたデルフト陶器が主流です。
その後、上質陶器や、ストーンウェア(せっ器)に変わっていきましたが、製作には良質な粘土が必要となりました。
良質な粘土を追い求め、イングランド中部のスタッフォードシャー州で産出されていた、良質な粘土や石炭を使い製作をした事から、この地での陶業が急速に発展していきます。
創設者のジョサイア・ウェッジウッドは、スタッフォードシャー州で陶工をしていた父の元に1730年に生まれます。
幼い頃、父の仕事を間近で見てきたジョサイア・ウェッジウッドは、若くして陶磁器の製作や、化学、図版などの知識を兼ね備え周囲に評価されます。
その後、様々な共同経営を経て、1759年に祖父が経営していたバーズレムにある工場を引き継ぎ、独立、開業しました。
これまでの陶芸を1歩進めて、芸術の域まで洗練させたいと夢みていたジョサイア・ウェッジウッドは、日々研究と実験に明け暮れました。
その結果、ウェッジウッドの原点とも言えるクリーム色の陶器(クリームウェア)を完成させ、当時のイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットにも納められ、クイーンズウェアと名称を付ける事を許可されます。
クイーンズウェアはヨーロッパだけではなくアメリカへも出荷され、様々な貴族から注文を受けます。
その後、工場の移転などを繰り返し、低価格で実用性がある物を製作していきましたが、思ったように売れず、在庫が増加し続け資金を圧迫し経営困難に陥り、工場は閉鎖されます。
しかし、当時では珍しい先進的な原価計算という方法を取り入れた事によって、コスト増加を防ぎ工場を再建しました。
経営困難など乗り越え、ブラック・バサルト、ジャスパーウェアが製作され、世界中にウェッジウッドの名前が広がる事になりました。
また今回お買取りさせていただいたクリブデンシリーズも様々な貴族の方に愛され、現在では廃盤になっていて、残っているお品物はとても貴重だと言えます。
いわの美術では、古い歴史を感じさせるウェッジウッド クリブデンシリーズのプレートなど買取ります。
ウェッジウッドでは様々なシリーズが製作されていて、どれも素晴らしいお品物が数多く存在しますが、その中でもクリブデンシリーズは英国クリブデンの館から名がついたと言われています。
昔、貴族が住んでいた館が世界各地に点々とありますが、その館が通称マナーハウスと呼ばれています。
そのマナーハウスの中でも、ひときわ豪華で王者の貫禄を持っている英国クリブデンは世界最大規模の152ヘクタールの広さを兼ね備えています。
1666年に2代目バッキンガムが愛人の為に建てたのが始まりで、その後多くの貴族が訪れます。
また、クリブデン館の最後のオーナーであるアスター家はお金に糸目を付けず、とても高価な絵画や、家具などを沢山買いつけ、飾りつけた結果、豪華な部屋が作られました。
クリブデンのシリーズはイギリスの王子も愛用しており、花の模様に金彩の彩りが美しいお品物になっています。
今回のお品物は綺麗でキズや汚れもない状態でお買取りさせていただきました。
いわの美術では歴史のあるウェッジウッドのクリブデンシリーズの作品を買取り致します。お引っ越しの際のご処分などでお困りでしたら是非一度いわの美術までお問い合わせください。