今回いわの美術がお買取りさせていただいたのはウェッジウッドのコロンビアパウダールビーのカップ&ソーサーです。
ロイヤルドルトン社と並んで世界最大級の陶磁器メーカーの1つであるウェッジウッド社はイギリスの陶磁器メーカーです。
創業時ロンドンなどで生産されていたデルフト陶器が主に出回っていましたが、上質陶器やストーンウェア(せっ器)と言われる物に変わっていきました。
これらの陶磁器を製造するにあたって良質の粘土が必要でイングランド中部のスタッフォードシャー州の地域には求めている良質な粘土や石炭が産出していた為その地域での陶磁器製作が発展したと言われています。
ウェッジウッドはイギリスの陶芸家で実業家のジョサイア・ウェッジウッドが1759年にウェッジウッドを創立させました。
ウェッジウッドが作られたイングランド中部地方に陶工の息子として生まれたのが創設者のジョサイア・ウェッジウッドで陶磁器製作の技術や図版などを父親の手伝いをしながら学んでいく内に知識として身につき、その知識が評価され、叔父が経営していた工場を引継ぎその後独立し開業しました。
そこで開発された緑色の釉薬を使って作られた陶磁器は好評されその後代表作となるエナメルを使ったクリーム色の陶磁器を完成させます。
この陶磁器はシャーロット王妃にも支持され、クイーンズウェアという名称が付けられ、のちにこの陶磁器がウェッジウッドの歴史の幕開けになり世界にウェッジウッドと言うブランドの名前を広めました。
その後エトルリア工場を創設し、ブラックバサルトやジャスパーが開発され、ジョサイア・ウェッジウッドの死後息子が跡を継ぎボーンチャイナが開発され、高級ブランドへとなっていきました。
2009年には創業250年を迎え長い歴史をたどってきたウェッジウッドですが、創業者のジョサイア・ウェッジウッドの意思や伝統を守り続けているからこそ現代でも世界中の人々に愛されるウェッジウッドの製品が私達の元に届いているんです。
ウェッジウッドでは様々なシリーズが有名ですがその中でも一番の人気になっているのがコロンビアシリーズです。
コロンビアシリーズは100年以上の歴史のある作品で職人が1つ1つ手作業で製作されています。
輝かしい装飾などが非常に魅力的で、パウダールビーの色彩の中に2匹のグリフォンが22金で描かれているのが特徴になり、高貴かつ気品溢れる作品に仕上がっています。
ちなみにグリフォンとはワシの頭と翼、ライオンの胴体を持った想像上の生物でその語源はギリシア語のグリュプスからきていて、曲がったクチバシという意味です。グリフォンは様々な神話に多々登場していて伝説の生物として昔から伝えられています。
ワシの頭の部分は金色でライオンの部分はキリストを表し白になっていて、鋭い爪で牛や馬などを数頭つかみ空を飛べたと言われる程の力の持ち主だったと言われていますが、そんな凶暴なイメージのあるグリフォンは黄金を守ると言う言い伝えや、鳥の王であるワシと猛獣の王であるライオンが合体している事から知識と王家の象徴と伝えられています。ちなみにグリフォンと雌馬の間に生まれたのはワシの上半身に馬の下半身を持つヒッポグリフと言われています。
グリフォンは様々な国の紋章に使われており、クリミア共和国やドイツ、ポーランドなど王家の象徴として伝えられています。伝統的なグリフォンが描かれているウェッジウッドのコロンビアシリーズお手元にございませんか?いわの美術ではコロンビアシリーズを高価買取りさせていただきます。
売れるかわからないなどお困りでしたらメールでの簡易的な査定も行なっておりますし、電話にてご相談も受け付けておりますので是非一度いわの美術までお問い合わせください。