今回、いわの美術がお買取したお品物は、松本民芸家具のラッシスツールです。
松本民芸家具は長野県松本市にある民芸家具専門のメーカーで、その前身は旧陸軍航空本部用の木製格納庫の製造などを行っていました。
もともと長野県松本市は和家具の生産量が日本一という事もあり、多くの和家具職人が集まっていました。
しかし、日本人の生活の西洋化が進み和家具は需要が徐々に減少してしまいました。
和家具は釘などを一切使わずに職人たちの素晴らしい技術によって生み出されるため、松本民芸家具の創始者である池田三四郎はその技術と西洋のアンティーク家具を融合させた日本人の体形にあった西洋家具製作に取り組みます。
それは民芸運動の発起人である柳宗悦の影響も大きく、西洋にはない民芸の美しさと機能を合わせもった素晴らしい家具を生み出そうと西洋の家具を解体し、構造の研究を続け松本民芸家具を生み出しました。
そんな松本民芸家具のラッシスツールを今回お買取しましたが、ラッシスツールは松本民芸家具の中でもロングセラーとなっており、1956年に行われた第10回全国民芸大会でラッシ編み椅子の一連の仕事に対し民芸大賞を受賞しているほどで、松本民芸家具で使用するラッシは太藺(フトイ)という多年草の植物を使用しています。
この太藺は静岡県の農家が栽培しているもののみを使用しており、収穫量が減ってしまった現在は新しく製作される数が少ないため、中古需要が高くなってきています。
その事も踏まえ今回査定を行ったのですが、ラッシは経年による変色は起きていましたがラッシ部分はしっかりとしており、大きな傷や破損などはなかったため、高い評価での買取となりました。
家具の処分にお困りの方、いらっしゃいませんか?
いわの美術では中古市場の需要が高い松本民芸家具の買取を強化しております。
現在、ほとんどの自治体では粗大ごみを処分するのにお金がかかると思いますが、松本民芸家具でしたらいわの美術が喜んでお買取致します!!
松本民芸家具は1つの家具を製作するにあたり、1人の職人が責任を持って作業にあたっており、製品としてできあがったものにはその職人の名前が一文字刻まれています。
今回、お買取した松本民芸家具ラッシスツールにも「正」の文字が入っていました。
家具のどこかに漢字一文字が刻まれていたらそれは松本民芸家具かもしれませんので、処分するのであればぜひいわの美術までお問合せ下さい。
また、職人の名前以外にも染色工芸家・芹沢銈介によってデザインされた松本民芸家具のロゴもシール状で貼られている場合もございます。
いわの美術では松本民芸家具の出張買取を行っておりますが、スケジュールなどの都合により、宅配買取をお願いする場合もございます。
どちらの買取方法でも査定額は同じで、お客様に対して費用を請求する事はございませんので松本民芸家具のご売却をお考えでしたら、まずはいわの美術までお気軽にお問合せ下さい。