こちらのお写真は、先日宅配買取致しましたヘレンドのティーポットです。
買取したヘレンドのティーポットは、VA(ヴィクトリア・プレーン)というシリーズのお品です。
お買取したヴィクトリアというシリーズは、今やハンガリーの名窯ヘレンドの代表作の一つですが、このヴィクトリアシリーズのオリジナルが創作された1848年頃は、全くの無名でした。
しかし、1851年のイギリスで博覧会出品時に、英国ヴィクトリア女王にこのヘレンドのシリーズが目に留まり、ウィンザー城の食卓用に買い上げられることとなりました。これを機に、このパターンはヴィクトリアと名付けられ、ヘレンドの名を一躍有名にしたという歴史あるシリーズです。
ヘレンドのヴィクトリア・プレーンは、グラデーションを効果的に使い、ハンドペイントで描かれた数十種の異なった花をモチーフとし、シノワズリを感じさせる独自の色調をもつ傑作です。
お買取したヘレンドのティーポットの蓋には、立体的な愛くるしい薔薇が配置され、ティーポット本体には同色の花が生き生きと描かれています。また、上品に金彩も施された控えめななかに華やかさを持ち合わせたパターンです。 使用感も少なく、金彩に剥げなどもみられない美品で、好評価にてお買取致しました。
いわの美術では、ハンガリーの名窯HEREND(ヘレンド)の買取をしております。
1826年に誕生したヘレンドは「貴族の中の貴族」といわれたハプスブルク家の庇護の下、皇帝フランツ・ヨゼフやエリザベート妃をはじめ、ヨーロッパ中の王侯・貴族を愛好家として発展を遂げてきました。
創業より180年以上たった今もヘレンドは、オールハンドメイド、オールハンドペイントにこだわった世界最大級の名窯として、その伝統・技術を継承し、発展を続けています。
すべての作品を自社にて生産するヘレンドは、大量生産のできる転写などは行わず、ハンドペイントにこだわりをもっています。そのためひとつひとつ職人が手描きで行うため、小花の種類、配列、色合い、風合い等、1点1点絵柄の細部が微妙に異なります。同じシリーズのものを注文しても、全く同じものはなく、それがそれぞれの作品に使うほど味わいとなり、愛着をもたせます。
2羽の小鳥とペンダントの描かれた「ロスチャイルドバード」、柿右衛門の影響を強く受けている「インドの華」、黒地に鮮やかな牡丹の映える「西安の黒」などは、ヘレンドの人気シリーズで、いわの美術でもお品物により高価買取り致しております。 ご売却・ご処分をお考えのヘレンドの洋食器や人形、アクセサリーなどございましたら、買取査定無料のいわの美術まで是非、ご相談ください。