今回は、会津塗を抜いて全国一の生産量を誇る山中塗の懐石道具をお買取しました。脇引盆 箸洗 懐石膳などもあわせて、五人前揃でお買取させていただきました。
山中塗は、温泉で有名な石川県加賀市山中地区で生産される漆器のことで、その歴史は古く、安土桃山時代にまで遡ります。
当時、山林伐採許可状を持った木地師の集団が山中温泉周辺に移住したことに山中塗の歴史は始まり、温泉の湯治客への土産物として、ろくろ挽きなどの木地物がつくられました。
江戸時代中期からは会津や京都、金沢から塗りや蒔絵の技術を導入して、次第に木地物とともに茶道具などの塗り物の産地として発展をしてきました。
山中塗は、糸目挽きの他、千筋・毛筋・稲穂筋・親子筋など数十種の加飾挽きといった高度な技術が特徴ですが、未溜塗・独楽塗・高蒔絵など塗りや蒔絵においても高く評価されています。
いわの美術では、日本の伝統美のひとつである漆器の買取を行っております。
今回お買取りした漆器は山中塗の漆器でしたが、輪島塗、紀州塗、琉球塗など、他の漆器の買取も行っております。
豪華な蒔絵細工や、螺鈿細工の施された重箱などの漆器類などは、古いものであっても、骨董的・工芸品的価値があれば、高価買取が期待できます。
漆器は保存が難しく、経過年による漆の剥がれや割れがみられますと、買取評価にマイナスとなってしまいますが、作家物や職人の手による技巧力の高い漆器類は付加価値が付き、買取額にもプラスに働きます。
お使いになっていない懐石道具一式や、重箱や酒器・屠蘇器などの漆器類のご処分をお考えでしたら、お気軽にいわの美術までお問合せください。買取に関するお問合せは、無料買取査定フォーム、フリーダイヤルのお電話、メールにて承っております。漆器類だけでなく、他のお品物とまとめての買取のご相談も歓迎致します。