象彦は、創業300年を超える京都にある京漆器の老舗です。
創業時は「象牙屋」という屋号で、名前が知られるようになったのは3三代目の西村彦兵衛からで、西村家の菩提寺・蓮光寺へ「白象と普賢菩薩」の額を納めたところ、見事な出来栄えから都で評判となり、象と彦兵衛の名前をとり「象彦の額」と呼ばれたことから屋号を「象彦」と改めたといわれています。
後に朝廷お抱えの蒔絵師として活躍し、茶道・華道の家元や幕府大名・財閥への道具や献上品を作り続けており、皇居の玉座を塗ったのも象彦の仕事です。
今回買取したお品物は、象彦の亀甲椀でした。
共箱にシミが少しあったのは残念ですが、亀甲椀自体には傷や漆の欠けもなく使用感をほとんど感じない五枚揃の良いお品物でございました。
漆器は極度の乾燥や湿気、急激な温度変化に弱いためひび割れたりしますので管理方法も高価買取に大切なポイントです。また、古い年代物であれば高価買取も期待でき、共箱が壊れていたりしても捨てずに取っておくことをお勧めいたします。
象彦は、亀甲椀以外にも四季冷酒杯などの酒器や和食、洋食のどちらでも使える盛碗で、美しい朱色の根来錆漆・初夏をイメージさせる青錆漆など日常使いに違和感なく使えるものも多数あります。
現在いわの美術では、亀彦の買取に力を入れております。
亀彦のお品物のご売却をお考えの方は、メール、お電話にてお気軽にいわの美術までご相談下さい。