お写真のお品物は初代三ツ井為吉の南画風絵変銘々皿です。
作品には「九谷為吉」と銘があったので初代の作品という事が分かります。
現在、三ツ井為吉は初代の孫が3代目を継いでおり、3代目の作品には「為」の銘が入っております。
初代為吉は2代目浅蔵五十吉と共に初代徳田八十吉に師事し、共に仕事をしてきました。
九谷焼の伝統を守った素晴らしい作品でした。
三ツ井為吉は九谷焼の作家です。
代々世襲制でその名を継いでおり、現在は初代の孫である三ツ井詠一が3代目を継いでおります。
古九谷以来の緑・紺・紫・黄・赤色を使い伝統的な絵柄が特徴で、素地はすべて手造りのものを使い、絵付けもすべて手描きで行っています。
お買取りした作品は初代の作品でしたが、日本人の美意識に寄り添うような優しさを感じられる見事な絵付けで、白の余白が多くとられているのも三ツ井為吉らしい作品となっております。
三ツ井為吉は飾皿などの美術品の他にも日常的に使用できる食器類も多く制作しています。
そのため、今回お買取りした三ツ井為吉の作品は、5客セットで懐石道具としても使用できるお品物です。
この他にも懐石道具には漆器で造られたものもございます。
いわの美術では懐石道具の買取も行っております。
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