今回、いわの美術がお買取りしたお品物は象牙でできた香炉です。
中国では古くから象牙による彫刻が盛んに行われており、象牙の硬さが緻密な彫刻をするのに適しているため、実に多くの彫刻作品が作られています。
その中でも香炉は中国でも代表的な美術品です。
香炉は香を焚く時に使いますが、芸術品として鑑賞する方が多く、買取をした物の中には香炉として使用した形跡のない物もございます。
今回はお買取りした香炉は接着剤で直した部分があったため、そこはマイナス評価となりました。
壊れてしまっても接着で直したりすると買取額がかなり下がってしまう事がございます。
象牙は現在、ワシントン条約によって輸入が厳しく規制されています。
そのため、象牙を使った美術品は高価買取が期待できます。
今回の象牙の香炉は黄色く変色していましたが、象牙はアイボリーと呼ばれるクリーム色の方が買取額が高くなります。
象牙は高価な品物ですので、樹脂などで出来た偽物も多く出回っています。
象牙っぽいけど、本物かどうか分からないお品物で、一度、いわの美術までご相談下さい。
今回の象牙香炉はもとは牙の状態の物でした。
これを作品の大きさに合わせて切り出し、様々な製品を作りだします。
そのため、いわの美術では牙の状態の象牙の買取も行っております。
牙の状態の象牙は、国際稀少野生動植物登録票がないと売買してはいけない決まりになっております。
また、今までは国際希少野生動植物種登録証の取得に関して業者が委託申請する事ができましたので、いわの美術でも買取前提であれば取得の手続きを代行しておりましたが、2016年2月より、業者の委託申請ができなくなってしまいましたので、以前、剥製を買取ってもらった方で今後剥製を弊社に売却する事がある場合は、ご自身で登録証を取得してからのお取引となります。
ですが、登録に関してのご相談などは受け付けておりますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。