今回、いわの美術がお買取りしたお品物は象牙のビリヤードボールです。
現在のビリヤードボールは樹脂製となっておりますが、樹脂製品が開発されていなかった時代のビリヤードボールは適度な硬さのある象牙が主流でした。
1本の牙から最高でも8個しか作る事のできない象牙のビリヤードボールはとても高価で、沢山の象牙のビリヤードボールを所有している事は当時のお金持ちにとってステータスとなっていました。
今回のお買取りでは、ご自宅の整理をしていた所、何にも包まれていない状態で見つかったそうで、最初は何だか分からなかったそうです。
弊社の象牙のビリヤードボールのページをご覧になってお問合せ頂き、買取となりました。
現在、象牙はワシントン条約で輸入が禁止されており、牙の状態の象牙は国際稀少野生動植物種登録票がないと売買してはいけない決まりになっていますが、今回のようにビリヤードボールなど加工された象牙製品は登録票がなくても簡単に売買する事ができます。
また、象牙は高価なお品物ですので、練り物による偽物も横行しております。
象牙は実際に持ってみるとお分かり頂けますが、見た目に反して若干重たく感じるのが特徴です。
また、お写真のような網目模様が見るのが特徴です。
ちなみに象牙のビリヤードボールの赤色は紅の染料の中で煮込んで着色させたもので、自然界には存在しない色となっております。
いわの美術では、年間に多くの象牙製品の買取を行っております。
象牙は意外と身近な物にも使われており、実印に使われる印材も高級品として象牙が使用されています。
象牙には印材のように素材として存在する物、彫刻が施された美術品、掛軸の軸、アクセサリー、牙の状態の物など実に様々な物となり出回っております。
その中でもコレクターが多く高価買取となるお品物が根付と呼ばれる物です。
簡単に言えば手のひらサイズの彫刻品です。
ご自宅のどこかにお写真のようなお品物がございましたら、迷わずいわの美術までお問合せ下さい!!