今回、お買取させていただたのは珊瑚の置物です。
宝石珊瑚と呼ばれるもので、これは珊瑚虫(さんごちゅう)と呼ばれる動物です。
浅瀬で見かける珊瑚礁の珊瑚とは別の種類に分けられており、宝石珊瑚は深海で棲息しています。
そのため、成長速度が遅く、1センチ成長するのに約50年かかるものもございます。
また、潮の流れが速い所で棲息している珊瑚は、非常に美しい枝を作るため、高値で取引されています。
日本に珊瑚製品が扱われるようになったのは、仏教の伝来とともに地中海産の珊瑚がシルクロードを渡って聖武天皇に献上されたのが始まりだと言われています。
正倉院の宝物の中に地中海サンゴが見られるため、現在では有力な説となっています。
その後、日本でも珊瑚の採取が行われるようになり、高知県土佐沖でとれる珊瑚は最高品質と世界中から高い評価を得ています。
そのため、高知県では珊瑚採取漁業を伝統産業として定着させています。
また、珊瑚は非常にデリケートな製品です。
宝飾品などに加工されたものは、使用したら必ず汚れを乾いた布、セーム皮などで拭き取ってください。
また、水で洗った場合は、乾いた布で拭き取り、その後自然乾燥を2〜3時間ほどしてからしまってください。
汚れが簡単に落ちなくなってしまった場合は、無理にこすらず、珊瑚専門店へ持っていく事をおすすめします。
いわの美術では、こうした珊瑚の置物、宝飾品をはじめ、美術品、骨董品などの買取を行っています。
ご自宅に眠っているお品物がございましたら、美術品、骨董品の買取日本一をめざしているいわの美術におまかせください!!