今回、いわの美術がお買取りしたお品物は太田博明の七宝花瓶です。
太田博明は昭和の七宝焼きの巨匠と称されている人物で、花瓶や陶板など七宝焼の作品を多く残しています。
お買取りした七宝花瓶も色が混ざらないようにする有線七宝の技術を使用した作品で、有線にはリボン状の金属を使用します。
花瓶の縁には純銀の刻印があり、銀が使われている事が分かります。
また、七宝部分にも金や銀を使った上品な輝きが特徴の小ぶりながらも存在感のある花瓶でした。
共箱などはございませんでしたが、陶印から太田博明の作品だという事が分かりましたので、太田博明の市場評価での買取を行いました。
七宝焼は中国から伝わった技法で、日本では明治時代に飛躍的に技術が発展した金属工芸で伝統技法でもあります。
金、銀、銅、鉄などの金属製の下地の上に釉薬をかけ、800度前後の高温で焼成し、融けた釉薬がガラス調、エナメル調の美しい輝きと彩色が特徴です。
七宝焼と言う名称は、宝石を材料にして作られていたという説と、桃山時代前後に法華経の七宝ほどに美しい焼き物という意味で付けられたという説があるそうですが、解明はされていません。
七宝焼にはブローチやイヤリング、ネックレスなどのアクセサリー小物から花瓶や飾り皿など大型の作品まで幅広く作られています。
その中でも花瓶や飾り皿の大型の七宝焼の作品には高価買取が期待できるものが多数ございます。
いわの美術では、七宝焼の買取を行っております。
お土産物で売られている七宝焼も多数ございますが、お土産物の七宝焼は1点でのお値段を付ける事が難しく、買取る事ができません。
しかし、まとめて複数ある場合や他にもお譲り頂けるお品物がある場合はご一緒に評価し、買取る事が可能です。
また、七宝焼の土台となる金属に金や銀を使っている場合も多く、こういった場合は金と銀の価値がプラスされますので、1点でもお値段が付く事もございます。
七宝焼だから…といって大した金額にならないとご自身で処分をしてしまう前に、一度いわの美術までご相談下さい。
いわの美術では日本全国で七宝焼の買取を行っております。
七宝焼には作家も多数いらっしゃいますので、作家物であれば作家名もしっかりとお伝え下さい。