今回お買取りさせて頂きましたお品物は、中村直人さんのブロンズ像です。
中村直人は新進気鋭の彫刻家として注目されていましたが、渡仏をきっかけに画家としての道を歩み始めました。
彼は第二次世界大戦後のパリにおいて、揉み紙にグワッシュで描いた独特な絵画作品で人気を博し、1964年日本への帰国後は二科会を中心に活躍します。
作品では「道化役者」「海軍九軍神像」、二科会で総理大臣賞を受賞した「会合」等の作品があります。いわの美術では過去に中村直人さんの木版画を取り扱ったこともあります。
彫刻ではシャープな造形性で力強さと優美さを表現し、絵画では人物や風景画を通して哀愁を描写し続けました。
こちらのブロンズ像は猫の頭の形をしていますね。
彼は絵画でも猫を描いた作品がいくつかあるため、彼の友人である藤田嗣治同様、猫が好きな作家だったのだと思われます。
土台と作品本体には、「NAONDO」と中村直人さんのサインが刻まれています。
時々間違えられていますが、彼の名前は直人と書いて、「なおんど」と読み、サインは名前をそのままローマ字にしたシンプルなものです。
いわの美術では中村直人の作品買取りを行っています。
今回のお品物のような、ブロンズ像、木彫の彫刻作品、絵画や木版画等、中村直人さんは多くの作品を残しています。
中村直人さんの作品をご売却の際は是非いわの美術にお任せ下さい!