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作家紹介

田中一村 たなか いっそん

肩書きなど 本名は田中孝
通称は飢駆我
号を米邨(米村)のち一邨(一村)
 紹介文 栃木県で生まれた日本画家です。
父親は彫刻家で、幼い頃から優れた画力を持っており、与謝野蕪村、青木木米などの南画を模倣していました。
画家を志して東京美術学校に入学しますが、病気のため3ヵ月で退学してしまいます。
その後も病気や経済的な理由から顧客からの依頼の南画を描いたり、父親から習った彫刻技術で帯留めなどの小物を作って生計を立てていました。
戦後になってから画家として認められるようになりますが、奄美大島への写生旅行がきっかけで奄美大島に移住します。
そこでは紬工場で働き、お金が貯まると絵を描く事に専念する生活をしていました。
美大島の自然を愛し、その植物や鳥を鋭い観察と画力で力強くも繊細な花鳥画を多く描きの残しています。
生涯無名作家でしたが、死後テレビなどで独特の画風が紹介され、日本のゴーギャンとして注目を浴びています。
略歴

1908年 栃木県で生まれる
1913年 東京に転居する
1915年 父から号「米邨」を与えられる
1926年 東京美術学校日本画科に入学する
1938年 千葉県に転居する
1947年 青龍展で入選する
      画号を「米邨」から「柳一村」に改号する
1955年 石川県「やわらぎの郷」の

      聖徳太子殿天井画を制作する
九州、四国、紀州を旅する
1958年 奄美大島に行く
1960年 千葉に戻る
1961年 奄美大島に転居する
1962年 紬工場で働く
1967年 紬工場を辞め、画業に専念する
1970年 再び紬工場で働く
1976年 脳溢血で倒れる
1977年 9月11日逝去

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