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作家紹介

小林和作 こばやし わさく

肩書きなど 日本画雅号は霞村
独立美術協会会員、春陽会会員、勲三等旭日中綬章、尾道市名誉市民、秋穂町名誉町民
 紹介文 山口県で生まれた洋画家です。
大船問屋という裕福な家庭に生まれ、跡継ぎとして期待をされていましたが、幼い頃から病弱であったため家業を継ぐ意志はありませんでした。
画才は小学生の頃から発揮され、美術学校や画塾で日本画を学びます。
文展で2度入選を果たしますが、それ以降落選が続き画を描く事が嫌になりかけてました。
そんな時、父親が亡くなり莫大な遺産を受け継ぐ事になりました。
その巨額の資金を使って一家で東京に移住し、心機一転、洋画家に転向します。
梅原龍三郎、中川一政、林武の作品に感銘を受け、経済的援助を申し出たことから、富豪画家と呼ばれるようになりました。
その後、1年間の渡欧生活で洋画家として大きく成長した和作は帰国しますが、全財産を預けていた弟が事業に失敗し、無一文となってしまいました。
所有していた岸田劉生、梅原龍三郎、中川一政、林武らの70点の作品を競売にかけ、広島県尾道市にうつり住み、亡くなるまで主に風景画の作品を描き続けました。
略歴 1888年 山口県で生まれる
1904年 京都市立美術工芸学校絵画科に入学する
1908年 日本画家・川北霞峰に入門する
1910年 第4回文展で初入選する
1913年 第7回文展で褒状を受ける
1918年 洋画家に転向する
1924年 第2回春陽会展で初入選する
1925年 第3回春陽会展で春陽会賞を受賞する
1926年 第4回春陽会展で春陽会賞を受賞する
1927年 春陽会会員となる
1934年 独立美術協会会員となる
1953年 芸術選奨文部大臣賞を受賞する
1971年 勲三等旭日中綬章を受章する
1974年 11月4日逝去
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