福島県で生まれた木版画家です。
幼い頃から絵を描くのが大好きだった事から管板屋に就職しました。
その後独立し、看板業を営みながら独学で油絵を学び、公募展へ出品していました。
安井曽太郎の木版画を見て感銘を受け、自分も木版画を制作するようになります。
上京してからは数々の公募展に参加し、サンパウロビエンナーレで在サンパウロ日本人賞を受賞します。

この受賞は戦後の日本人としては初めての国際展での受賞となり日本の現代版画の素晴らしさと斎藤清の名を世界に広め、アメリカやメキシコ各地で版画の指導を行いました。
生まれ故郷会津の雪景色や自然を簡略化された独自の構図で多くの作品を残しています。

1907年　福島県で生まれる
1911年　北海道へ転居する
1931年　上京して独学で画を学ぶ
1932年　白日会展で初入選する
1933年　国画会展で初入選する
1936年　日本本画協会展で初入選する
1937年　国画会展版画部門で初入選する
1944年　朝日新聞社に入社する
1948年　サロン・ド・プランタン展で1等賞を受賞する
1951年　サンパウロ日本人賞を受賞する
1954年　朝日新聞社を退社する
1956年　アメリカやメキシコ各地で版画の指導を行う
1957年　 リュブリャナ国際版画ビエンナーレ、

　　　　  アジア・アフリカ諸国国際美術展で受賞する
1969年　カナダとアメリカの美術館で個展を開催する
1976年　県外在住者として福島県の知事表彰を受ける
　　　　  柳津町名誉町民となる
1981年　勲四等瑞宝章を受賞する
1995年　文化功労者となる
1997年　斎藤清美術館が完成する
　　　　  11月14日逝去