山形県で生まれた鋳金家です。
鍛金で人間国宝に認定されている作家です。
少年時代は芸能界に入りたいと思っていましたが生活のため、洋食器を作る銀器職人に弟子入りしたのが鍛金の世界の始まりでした。
はじめは優勝カップの制作をしており、全日本オープン、NHK杯、目黒記念や天皇杯など、競馬や競輪のトロフィーを手掛けました。
しかし、オイルショックによって仕事が激減したのをきっかけに芸術品を作る事を考えるようになり、田中光輝に師事して作家の道へと進みます。
それ以来、自然をテーマに打ち込み象嵌、切り嵌象嵌（きりばめぞうがん）の技術を巧みに使い分け、独特の風合いを持つ作品を制作しています。

1937年　山形県で生まれる
1952年　笠原宗峰に弟子入りする
1977年　田中光輝に師事して作家をめざす
1982年　日本伝統工芸武蔵野展で奨励賞を受賞する
1984年　日本工芸会正会員に認定される
　　　　  伝統工芸日本金工展で文化庁長官賞を受賞する
1989年　日本伝統工芸展で高松宮記念賞を受賞する
1990年　伝統工芸新作展で監審査委員をつとめる
1994年　日本橋・三越で個展を開く
　　　　  伝統工芸新作展で三越賞を受賞する
　　　　  伝統工芸日本金工展で監審査委員をつとめる
1995年　人間国宝に認定される
　　　　  日本伝統工芸展監審査印をつとめる
1997年　紫綬褒章を受章する
1998年　歌会始に招待される
1999年　山形県新庄市名誉市民に選定される
2001年　ユネスコ国際ワークショップで作品展示、

　　　　  講演を行う
2003年　日本橋・三越で50周年記念展を開催する
　　　　 「奥山峰石と北区工芸作家の会」を設立する