肩書きなど | 無所属 |
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紹介文 | 父親の仕事の関係で中国で生まれた日本人の洋画家です。 生まれてからしばらくして、日本に住む祖父母に預けられました。 2歳の事に顔に大きな痣ができるスタージ・ウェバー症候群を発症し、手術を行いましたが、完治することはなく一生この病気と付き合う事となりました。 中学生の頃には、この病気がコンプレックスとなり、内にこもるようになりました。 人前に出る事はしたくないと、幼い頃に習った絵を本格的に始めるようになります。 しかし、父親に反対されながらも図案科という条件付で美術学校に進学しますが、翌年、西洋画科へ編入しますが、父親に見つかり仕送りを止められてしまいました。 人前と接する事を極端に嫌っていたたま、お金を稼ぐ事ができず、仕方なく美術学校を中退します。 更に追い打ちをかけるように太平洋戦争が勃発し、画材を集める事がままならず、作家に戦争を賛美する作品を求める風潮に嫌気がさしていました。 それでも絵を描く事を辞める事ができず、大日本印刷が画家を募集している事を知り、入社を決意しました。 こうして、自身のコンプレックスを抱えながら、世間に対する皮肉的に風刺する作品を描くようになり、独特な世界観は見る者を魅了していきます。 自由美術協会で活躍するも、団体展に疑問を感じるようになり、個展を中心に作品を発表するようになり、段々と人前に姿を現す事がなくり、黙々と作品を作り続けていましたが、ある日突然、世間から隠れるように失踪してしまいました。 |
略歴 | 1914年 中国で生まれる 1916年 スタージ・ウェバー症候群を発症する 1927年 栃木県に転居する 1934年 帝国美術専門学校図案科に入学する 1935年 同校西洋画科へ転入すが、退学する 1944年 大日本印刷に入社する 1947年 自由美術家協会に入会する 1952年 タケミヤ画廊で初めての個展を開催する 1959年 自由美術家協会を退会する 1971年 家族を置いて失踪する 1991年 7月26日逝去 |