石川県で生まれた陶芸家でありデザイナーです。大樋家は300年の歴史を持つ加賀楽焼の本家窯元で、その10代目の長男として生まれました。しかし、幼い頃から家業には全く興味がなく東京の高校に進学し、やんちゃをしては教師に呼び出され、母親を泣かせる日々を送っていました。これも父親が家庭をかえりみず、創作にあけくれる父の姿に反抗する表れでした。大学生活はボストンで過ごしました。ボストンにある美術館には大樋焼の作品が何十点か収蔵されており、「この作品は何代のものなのか?」と聞かれても答えることができませんでした。それが悔しくて、全てを丸暗記するために家業を調べるようになると自然と分かるようになっていきました。こうして、デザイナーとして活躍する傍ら陶芸家としても活躍するようになりました。作品は大樋焼の伝統を礎に、代々伝わるろくろの手法を使わずに手びねりによって作られています。また、アジア各国の地域を訪れ、その土地の土を使って茶器など制作するなど新しい取り組みを行っています。
1958年 石川県で生まれる1984年 ボストン大学大学院修士課程を修了する1999年 第46回日本伝統工芸展で入選する2001年 産地プロデューサーに推挙される2002年 石川県インテリアデザイン賞、
第34回日展で特選、金沢市文化活動賞を
受賞する2004年 第43回日本現代工芸美術展で本会員賞、
グッドデザイン賞を受賞する2005年 第37回日展で特選を再受賞する2006年 第45回日本現代工芸美術展の審査員となる2007年 ブルゴーニュワインの騎士団(シュバリエ)
に推挙される 台湾、ニューヨークで個展を開催する 第46回日本現代工芸美術展で
東京都知事賞を受賞する2008年 第40回日展で審査員をつとめる2009年 現代工芸美術協会の評議員、
金沢大学客員教授に就任する 第41回日展で会員賞を受賞する2010年 金沢職文化研究会を設立する2011年 東日本大震災チャリティー展を開催する 第43回日展で審査員をつとめる
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