今回は、ドイツの世界的名窯マイセンのコーヒーカップ&ソーサー3客をお買取しました。
お買取したのは、マイセンを代表する柄のブルーオニオンです。染付の青と白磁の調和の取れた美しさは、根強い人気をもっており、ブルーオニオンは、マイセンの永遠のベストセラーとなっています。
マイセンのブルーオニオンは、あまりの人気の高さから模倣した偽造品が多く出回るようになり、1888年からマイセンの最高の品質の証として、竹の幹の部分に青い双剣のマークが入れられるようになりました。
お買取したマイセンのソーサーの竹の幹の部分にも、偽造防止の意味を込めたマイセンの青い双剣のマークが確認できました。また、カップ&ソーサーそれぞれの裏面にも、しっかりと青の双剣がみられます。
今回は、増えすぎてしまったマイセンのコレクションの一部を整理されたいということで、お買取させていただきました。
いわの美術では、1739年より続くMeissen(マイセン)を代表するシリーズ「ブルーオニオン」の買取も積極的に行っております。
1739年にクレッチマーが中国写しの染付の技法を生かして完成させたブルーオニオン(青いたまねぎ模様)は、中国の青花のザクロ文様を模倣したものですが、当時ザクロを知らなかった絵付師が、玉葱と勘違いして絵付けしたというのが定説となっています。
ブルーオニオンの図柄は、ザクロ、芍薬、竹といった東洋的なもので、ザクロは子孫繁栄、芍薬は不老不死、竹は名声を表現しているといわれています。
ブルーオニオンはマイセン以外でも用いられており、マイセン・フッチェンロイター・カールスバードで3大ブルーオニオンとも呼ばれています。
マイセンのブルーオニオンは類似品も多く出回っているため、先ほど記したような竹の幹の部分の双剣マークも、買取査定ではチェックポイントの一つとなります。
増えすぎたマイセンのブルーオニオンのコレクションの整理などで、ご売却・ご処分予定がございましたら、高価買取も行っているいわの美術に是非ご連絡ください。