今回、いわの美術がお買取したお品物は、海軍検定褒賞の銀杯です。
海軍検定褒賞とは日夜激しい訓練を行っている兵士に対して、練度向上および士気高揚を図るために定められた検定と褒章制度によって授与されるもので、1年に1回検定が行われ、下士官兵が自分の職種の試験を受け合格基準に達した者しか手にする事ができず、これを続けて3年受賞すると優等賞がもらえる仕組みとなっていました。
今回、お買取した海軍検定褒賞は大正7年に授与された純銀製の銀杯で、銀杯は純銀製のものが多いのですが、稀にそうでないものも存在します。
銀杯をよく見てみると「海軍戦技賞」と書かれています。
これは海軍戦技褒章の事で、海軍戦技褒章は明治44年9月から始まったもので、昭和3年12月には海軍検定褒章に変わり、海軍戦技褒章は廃止されています。
共箱はご一緒にありましたが、残念ながら銀杯自体が汚れており、そういた部分はマイナス評価となってしまうため、今回の買取では期待するほどの買取額にはなりませんでしたが、1点で評価する事はできました。
部屋の片づけや遺品整理などで軍物をゴミとして処分してしまう方がいらっしゃいますが、実はその中に価値のあるお品物があるという事をご存知ですか?
軍物は軍に所属していなければ手に入れる事ができず、マニアやコレクターの間では大変人気の高いお品物です。
軍服、軍刀などの装備品から、今回のような褒章、勲章などは買取対象のお品物で、保存状態が良ければ良いほど買取額は高くなります。
また、歴史的資料、映画衣装の資料としても重宝されている事から、軍物は思わぬ高値が付けられる事もございます。
部屋の片付けや遺品整理を行う前に、一度いわの美術に問い合わせしてみませんか?
ゴミとして処分してからでは遅い事もございますので、査定依頼をするのであれば片付け始めた時がベストな状態と言えます。
いわの美術では手数料無料で出張買取を行っており、買取不成立であっても費用を請求する事は一切ございませんので、まずはお電話、メールにてお気軽にご相談下さい。