今回、いわの美術がご紹介するお品物は、勲三等旭日中綬章です。
勲章って買取をやっているの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、勲章は限られた人しか授与されないため希少価値が高く、コレクターも存在する事から中古市場でも人気の高いお品物です。
今回お買取した勲三等旭日中綬章は、旭日章という1875年に制定された日本で初めての勲章の一つで、制定された当時は勲一等から勲八等までの8等級に分けられていました。
翌年の1876年には旭日章の上位に大勲位菊花大綬章が新設され、1888年には更にその上位となる大勲位菊花章頸飾が制定されました。
それと同時に勲一等旭日大綬章の上位に勲一等旭日桐花大綬章が追加制定され、旭日章は9等級で運用されていました。
その後、2003年に栄典制度改正が行われ、勲等表示が廃止され、桐花大綬章を旭日章の上の桐花章とするなど大幅に整理され、旭日章は旭日大綬章、旭日重光章、旭日中綬章、旭日小綬章、旭日双光章、旭日単光章の6等級に分けられました。
また、これまで授与対象者が男性のみでしたが、女性も授与対象となりました。
旭日章は「国家または公共に対し功労がある者の内、功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者」に授与されるものですので瑞宝章よりも授与対象が狭く、簡単に授与できるものではありません。
旭日章のデザインは八方向へ伸びる旭光を持つ日章、そして古くから日本の紋章として用いられてきた旭日をモチーフにしたもので、地金は銀で、双光章(旧・勲五等)までは全体もしくは一部に金メッキが施されています。
章と綬の間にある金具は日本国政府の紋章であり、皇室の副紋でもある桐の花葉を模っており、小綬章(旧・勲四等)以上は五七花弁を持つ桐紋、双光章(旧・勲五等)以下は五三花弁を持つ桐紋となっています。
そして、綬の織地は白色で、双線は紅色というのが定められています。
日章の日の丸の部分は赤く輝く事から宝石と思われている事も多いのですがこれは七宝で、一つ一つ職人が磨きあげているため宝石のような輝きを携えているのです。
お買取した勲三等旭日中綬章ですが、勲三等とついている事から2003年に栄典制度改正が行われる前に授与されたものという事が分かります。
錆びなども見られず、全体的に綺麗な状態でしたが綬には小さなシミがあり、外箱にも何かを剥がしたような跡があった事はマイナス評価となってしまいましたが、コレクターに人気の旭日章ですので、高価買取で対応致しました。
いわの美術では勲章の買取を行っており、今回のような旭日章はもちろん、その上位である桐花章の桐花大綬章も高価買取が期待でき、日本における最高勲章である大勲位菊花章の大勲位菊花章頸飾、大勲位菊花大綬章であれば外国元首への儀礼的叙勲を除くと、叙勲例は非常に少なく高価買取となっております。
日本のみならず、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカの勲章も買取対象のお品物ですので、お問合せの際はどのような勲章なのか詳細をお伝え頂くか、メールもしくはオンライン査定で画像を添付して送って下さい。
お問合せの内容は弊社在籍の鑑定士が拝見させて頂き、市場や状態を踏まえて査定額を提示致しますので、まずはお気軽にお問合せ下さい。