こちらのお写真は、以前お買取いたしましたMAP S.A.の手掛けた鳩時計です。
MAP S.A.は、Monti ,Aubry, Paillard ,Societe, Anonymeの略で、スイスで1953年に設立されたオルゴールの会社です。
今回お買取したのは、オルゴールでなく鳩時計ですが、この鳩時計は、分銅機械式という仕組みのものです。これは、電気的なものは使わず、重り(分銅)の重力により歯車を回し時計が動くようになっている鳩時計です。
鳩時計に入っている曲は、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌われた、かの有名な「エーデルワイス」です。トラップ大佐が、ドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、オーストリアの象徴としてエーデルワイスを愛でて歌うシーンが有名です。
お買取したお品は、可愛らしいエーデルワイスの花とお人形がくるくるまわる仕掛けになっており、また、馬の彫刻が施された重厚感もある山小屋鳩時計でした。
使うほどに愛着の湧く、からくりの鳩時計。いわの美術では、鳩時計の買取も行っています。
鳩時計は、小鳥の模型が顔を出し、時刻の数だけ鳴き、時報を教えるという愛らしいものですが、その鳴き声を真似た音から、英語ではCuckoo clockといわれます。
Cuckooはカッコウという意味で、日本では時計から顔を出す小鳥は鳩だと思われていますが、実は鳩ではなくカッコウを模したものです。
日本ではカッコウを、別名「閑古鳥」といい、「閑古鳥が鳴く」という言葉もあるように、日本ではカッコウは縁起があまりよくないということから、鳩時計と呼ばれています。
鳩時計の現在の生産量は、世界的にも減少傾向にあり、古い時代のアンティーク価値のある鳩時計の価値は、中古市場でも高くなってきています。
ドイツが発祥の鳩時計ですが、主要なドイツの鳩時計メーカーとしては、フーベルト・ハー工房、エングストラー工房、ヘーネス工房があげられます。また、ドイツのシュヴァルツヴァルト産機械式鳩時計の場合、その品質を保障するためにドイツ鳩時計協会から「品質証明書」発行されています。稀少なシュヴァルツヴァルト産機械式鳩時計をご売却の際は、この「品質保証書」がご一緒であれば高価買取対応致します。
鳩時計の買取のお問合せの際は、鳩時計のメーカー名や大きさ、破損個所などを詳しくお伝え頂きますと、買取査定をスムーズに行うことができます。買取査定は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。