今回いわの美術がお買取しましたのは、お写真のロイヤルクラウンダービーのティーポットです。
買取いたしましたロイヤルクラウンダービーのお品物は、「オールドイマリ」というシリーズで、コバルトと鮮やかな朱色、そして贅沢な金彩模様が見た目に華やかで、 オリエンタルの雰囲気がたっぷりの美しいポットです。
ロイヤルクラウンダービーは、長きに渡り、英国王室を始めとする王候貴族に愛され続け、その確かな技術力、高品質、美しいデザインは、イギリスで格調高いライフスタイルの象徴とされています。
また、ロイヤルクラウンダービーは、デザイン、モデリング、転写紙の製作、ハンドペイントに至るまで、全ての工程を英国・ダービー州の自社内で行っており、正真正銘のMade in Englandを守り続ける貴重なブランドです。
今回買取のロイヤルクラウンダービーのティーポットは、オールドイマリという、ヨーロッパ王侯貴族の間で流行し、憧れであった日本の伊万里様式のデザインです。日本では、本家伊万里と混同を避けるため、「ジャパン」とよばれています。
このロイヤルクラウンダービーのオールドイマリは、現在生産されているシリーズの中で最も古くからあるパターンのひとつで、1882年に誕生して以来、 現在も多くの人々から高い評価を受け続けています。
今回買取のロイヤルクラウンダービーのオールドイマリのティーポットは、金彩部分に若干の剥がれがみられ、キズなどもございましたので、その部分につきマイナス評価となりましたが、お客様にご説明し、ご納得の上での買取となりました。
ロイヤルクラウンダービーは英国でも歴史ある陶磁器ブランドのひとつですが、もともとはイギリスのダービー州で創業ということで「ダービー」という名前でした。
高い品質、確かな技術が英国王室に認められ、1775年に国王ジョージ三世より、商標に「クラウン」の使用を認められ、「ロイヤル」の称号は、1890年にビクトリア女王によって授けられ、英国でも稀な二つの称号を冠する最高の栄誉を担った「ロイヤルクラウンダービー」となったのです。
今回買取させていただきましたロイヤルクラウンダービーのポットの底面に記されたバックスタンプは、1890年にビクトリア女王から御用達の指名を受け、社名がロイヤルクラウンダービーに改めてからのものになります。
ローマ数字は製造年を表し、ロイヤルクラウンダービーのマークの下のアラビア数字は、図柄番号を表すとされています。
このロイヤルクラウンダービーのバックスタンプは、作られた窯や経営者によっても異なり、時代に応じて種類も記載のされ方も多種多様です。
古いロイヤルクラウンダービーのお品物は、アンティークの価値も付加され、高価買取となる可能性がございます。
ただし、ロイヤルクラウンダービーは歴史ある陶磁器ブランドであるため、バックスタンプも時代に応じて異なり、古いものに関しては、ダービーのマークを入れた贋作も少なからず存在します。
特に古いアンティークの要素を持つロイヤルクラウンダービーの買取の際には、バックスタンプの判別も重要なポイントとなってまいります。 買取のお問合せの際は、どのようなロイヤルクラウンダービーのバックスタンプなのか詳しくお伝えいただくか、口頭での説明が難しい場合は、メールにお写真を添付してお送り頂ければ、弊社の買取査定の専門スタッフがお調べ致します。
また、世界中にコレクターの多いロイヤルクラウンダービーのペーパーウェイトの買取にも力をいれております。
いわの美術では、電話による問い合わせは、お客様にご負担のないフリーダイヤルで、土日祝日を含め受け付けております。また、メールによるお問合せは24時間受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。