今回、いわの美術がお買取したお品物は、有田焼の窯元・香蘭社の珈琲碗です。
バックスタンプに蘭の花と「深川製」と書かれているのが香蘭社の製品の印となっており、共箱は残念ながら香蘭社のものではありませんでした。
香蘭社は1875年に合本組織として設立し、海外輸出を中心に有田焼の制作を行っておりましたがその後、有志の一人である8代深川栄左衛門の単独経営となり、日本だけではなく世界中でも知られる存在となりました。
お買取した珈琲碗も香蘭社の意匠だと分かる繊細な描写でクラシカルな風合いをしっかりと感じる事のできる素敵なお品物でしたので、高価買取で対応させて頂きました。
香蘭社は有田磁器独特の白く硬い透明な生地の上に、 優雅な染付と華麗な赤絵を配した典雅な文様や、18世紀フランスのセーブルを中心にヨーロッパで好まれた金銀彩の瑠璃釉のもの、やさしく心がなごむグリーンシリーズなど多彩な製品が作られている事も人気の一つとなっております。
年代によって使用されているバックスタンプは違いますが、基本的にはお写真のような蘭の花が使用されており、現在はこの蘭の花と香蘭社の名前が一緒になって記されています。
香蘭社から独立した深川製磁は、似たような意匠の製品がございますが、バックスタンプに富士山と流水のマークが目印となっており、見分ける事が簡単にできます。
いわの美術では、香蘭社の製品の高価買取を行っております。
「香蘭社スタイル」「香蘭社調」とも呼ばれる有田の伝統様式を一歩前身させた意匠は思わずコレクションしてしまいたくなるほど素晴らしく、古い時代に製作された香蘭社の製品は高価買取が期待できます。
先ほどバックスタンプのお話しを少しさせて頂きましたが、バックスタンプを見れば作られた年代が分かるため、正当な評価で買取を行っております。
香蘭社の製品のご売却をお考えでしたら、しっかりとした知識を持つ、いわの美術にお任せ下さい!!