お買取したお写真の作品は、高橋道八造の色絵雲錦茶碗です。
高橋道八は、江戸時代後期より続く京焼(清水焼)の窯元の一つで、陶芸家の名跡です。特に茶道具、煎茶器の名品を輩出し続けてきました。
今回お買取した高橋道八の作品は、京焼伝統の雲錦手の茶碗です。
雲錦は一つの器の中に、桜と紅葉を配した色絵模様を描くことで、桜を雲、紅葉を錦と見立てて「雲錦」と呼びます。
春には客人に桜が見えるように、秋には紅葉が見えるようにと、四季を通して、この雲錦茶碗で楽しむことが出来ます。
雲錦手は、琳派の画風を写したもので、今回買取の高橋道八の雲錦茶碗は、江戸時代の京焼の巨匠 尾形乾山が描いた文様を写したものと思われます。
荒土に化粧されたグレーの地に、柔らかな桜の白と、鮮やかに色づいた紅葉の赤との対比が印象的です。
伸びやかに描かれた木の幹には、ダイナミズムを感じます。見込みにも桜と紅葉が、繊細で華やかに描かれた見事な作品です。
共箱とあわせて高価買取対応させていただきました。
いわの美術では、高橋道八の作品買取に力をいれております。
江戸時代より続く京焼の名跡 高橋道八は、当代は八代の次女が、九代目として窯を守り続けています。
高橋道八は複数の号を用いており、特に、二代高橋道八は「仁阿弥道八」の名で著名ですが、歴代のどの代の高橋道八も茶道具、煎茶器の名品を輩出し続けてきました。
いわの美術では、いずれの代の高橋道八の作品の買取も致しておりますが、買取評価は何代のどんな作品であるか、作品の出来、市場の需要、共箱などの付属品の有無などにより、異なります。
「道八と銘のある作品を買取ってもらいたいが、どの代の作品かよくわからない」など、不明な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。いわの美術では、買取に関する費用はすべて無料で行っており、万が一買取不成立となった場合でも、費用などを請求することはございませんので、ご安心してお問合せください。