いわの美術では、茶道具の買取実績も豊富です。こちらのお写真は、以前お買取いたしました田村悟朗の萩焼茶碗です。
お買取した茶碗の共箱の箱書きには「萩数茶碗」とありますが、数茶碗とは、大寄せの茶会などに点出しに使用するお揃いの抹茶碗で、五客入りや十客入りがあり、今回買取の数茶碗は十客揃でした。
買取した萩数茶碗の作者である田村悟朗は、山口県の黄檗宗の古刹である通化寺の境内に、半地上式穴窯と登り窯を設け、自然釉窯変と萩焼の作品を中心に作陶しています。
お買取した田村悟朗作の萩数茶碗は、それぞれ太い轆轤目が胴にあり、優しい形の茶碗です。口造りは端反り型で、高台には切込が三箇所みられます。
買取の萩数茶碗は、十客揃で同じようにもみえますが、それぞれ枇杷釉のほのぼのとした色調が微妙に異なり、装飾性のない萩焼の中にも、味わいが感じられます。
買取査定では、十客ともキズや汚れもない良い保存状態で、箱書き・落款付の共箱もございましたので、好評価での買取にて対応させていただきました。
茶道具買取実績が豊富ないわの美術では、萩焼の抹茶碗の買取も積極的に行っております。
山口県が全国に誇る伝統工芸の萩焼は、温かみのある、やわらかい土の味わいを伝える質感を特徴とし、茶陶の世界で「一楽、二萩、三唐津」と謳われ、多くの茶人からも好まれてきました。
土の味わいが魅力の萩焼ですが、その土は江戸時代から変わらず、可塑性に富んだ白色の大道土が使われます。大道土をベースに、鉄分の多い見島土や、金峯土など、それぞれの窯元の近くで採れる地土を混ぜて作陶されます。
萩焼の茶碗は、飾り気のない、土のざっくりとした手ざわりや、ほんのりとした色調が魅力で、その萩焼茶碗ならではの特徴が、派手さを好まず、侘び寂びの境地を追求する茶の湯の世界の価値観に合致し、萩焼は茶陶の名陶と高い評価を受けてきました。
シンプルな萩焼茶碗ですが、茶碗を使うほどに味のでる萩焼ならではの「貫入」や「萩の七化け」も魅力となっています。 •
いわの美術では、いわゆる作家ものと呼ばれる有名作家の萩焼茶碗の買取を強化しております。坂高麗左衛門、坂倉新兵衛、三輪休雪、三輪休和、坂田泥華など萩焼の著名作家の茶碗などの作品は、高価買取致します。また、鵬雲斎などの著名宗匠の書付があれば、作品の価値を高めることとなり、さらに高価買取にも期待がもてます。作家ものの萩焼茶碗の買取なら、高価買取を行ういわの美術に是非お任せください。