今回お買取りさせて頂いたお品物は香道で用いられる七つどうです。また七つ道具の他に香炉や、茶道具等もご一緒にお買取りさせて頂きました!
これらの道具は香を焚き出す際に使われ、左から灰押さえ、羽箒、火筯(こじ)、香筯(きょうじ)、銀葉挟が二つと、銀葉です。
本来の七つ道具では銀葉は含まれず、鶯と香匙がありますが、今回のお品物では香匙、鶯を除く五種が揃っています。
これらの香道七つ道具は火道具とも呼ばれます。
灰押さえ、羽箒、火筯、香筯、銀葉挟、鶯、香匙の七つ道具は香を楽しむための基本的な道具とされています。
具体的には水屋で香炉を造ったり、香席でお手前をする際の香木の扱いや、火加減の調節に用いられます。
七つ道具はあまり大きいものではなく、細々とした小さな道具ですが、こういった物にも価値のある品物はあるので、お片付けの際は捨ててしまう前に一度いわの美術にご相談下さい。
七つ道具は火筯や香筯のように少し形状の似ているものもありますが、基本的にはそれぞれに決まった用途がございます。
灰押さえは灰押とも言い、香炉の中の灰を押して整える道具です。羽箒は鳥の羽根が使われており、香炉の中の灰を落とす時に使用します。
火筯は火箸のことで、灰に箸目をつけたり炭団を入れるのに使い、香筯は香箸とも呼ばれ、香木をつかむときに使われます。
銀葉挟は銀葉を挟む時に使います。
残念ながら写真にはありませんが、香匙は香掬(こうすくい)とも言い香木を掬い出す際に使われ、鶯は香を焚いた後の香包みを刺し止めておく針として使われます。