今回、いわの美術がお買取したお品物は、中国の景泰藍(けいたいらん)の蝶型小物入で、景泰藍は中国明朝時代の景泰年間に完成された七宝焼の様式で、細い線状の金属を文様の輪郭線に用いて境界にし、釉を焼き付ける有線七宝という技術を用いています。
そのため、細かく複雑な模様を表現する事ができるため、精緻を極めた作品が多く、堆朱、玉細工、象牙と共に北京の四大名工芸品と呼ばれ美術品としても価値が高く評価されています。
そのためコレクターも多く存在し、中国を代表する美術品と言っても過言ではありません。
今回、お買取した景泰藍の蝶型小物入は景泰藍の技術力の高さを感じる事ができる精緻な模様が美しく、羽の部分がそれぞれ区切られ、また独立しているため、別々の小物入としても使用する事ができる、手の込んだ造りをしていました。
特に目立つような大きな傷などの破損個所はなかったため、市場評価も踏まえて、高い評価で買取らせて頂きました。
景泰藍は中国の美術品ですが、近年中国では国外に流出してしまった美術品を買い戻そうという傾向が強く、通常では考えられないような金額で取引されており、一度中国へ戻った美術品は再び国外へ持ち出す事が難しくなってしまいました。
また、中国の富裕層が投機目的で様々な美術品を買取っている事も、価格が高騰している原因の1つに挙げられます。
景泰藍もそういった中国バブルの影響を受け、買取額が高くなっているお品物1つです。
しかし、中国のこういった傾向も落ち着きつつあり、いつこの状態が終わりを告げるのか、その動向が気になる部分でもります。
ご自宅に景泰藍がございましたら、いわの美術にお譲り頂けませんか?
いわの美術ではお客様に少しでも損をしてもらいたくない一心で、買取に関してはスピーディに対応しております。
お問合せはお電話、メールにて受付けており、買取担当者がしっかりとお話しをお伺いし、その情報をもとにおおよその買取額をお伝えする事ができればお伝えしており、そこには査定・見積という形で費用が発生する事はございません。
また、メールに画像を添付して頂ければ、実際にお品物を拝見してお出しする買取額に近い金額を提示する事ができますので、スマホなどで撮影して頂いた画像を添付して送って下さい。
皆様からのお問合せ、スタッフ一同心よりお待ちしております。